映画監督、映画評論家、脚本家、新聞記者、文化人や読者に、
忘れられない「心に残る珠玉の10本」を選んでもらい、
点数化して、オールタイム・ベスト200を紹介した本。
誰もがベスト10に入れたものは、当然上位になる。
ゴッドファーザーが1位になっているが、読者だけの場合は、
第三の男が1位になっている。
映画人・文化人の多くが、ゴッドファーザーをベスト10に
入れていたことが分かる。
キネマ旬報が、90周年(2009年当時)の節目に、
後世に遺したい外国映画200を選定しているが、
2000年代の作品は18本しか入っていない。
往年の名画を中心にしたベスト200という感じ。
したがって、古い映画が嫌いな方には、お薦めできない。
また、インターネットで簡単に調べられるから、
こんな本を出す意味があるのかと、疑いの気持ちの方にも
お薦めできないと思う。
こういう本を手元に置いて、すぐに調べられる良さを
分かってもらえないと、買っても無駄になるような気がする。
作品解説、ホラー映画ベスト10や旅の映画ベスト10など
ジャンル分けしたベスト10、映画の銘酒ベスト10、
評論家川本三郎と作家逢坂剛との対談、
渡辺祥子が選ぶ外国の映画男優100人、映画女優100人など、
参考になる事柄がたくさんあると思う。
ところで、情事(1960)があるのに、情婦(1957)がないのは、
マレーネ・ディートリッヒが印象的だっただけに残念だ。
また、渡辺さんの選ぶ女優100人に、偏見とプライドの演技が光っていた
キーラ・ナイトレイが入っていないのも、やはり残念だ。
とはいえ、ひとつの資料として、作品事典として、
手元に置くと、便利で役に立つ一冊だと思う。