全体に解説はザックリとしていますが、
不明点が多い深海生物では書くことも限られてしまうのでしょうから、
少々物足りなさも、やむを得ずと言ったところでしょう。
構造が分かりにくいホウライエソの頭部の構造が
本書では非常に分かりやすく描かれているのには興味を惹かれました。
全編筆者の手によるイラストにより構成されているので、
冒頭に述べた様に、どうにも構造が分かりにくい様な生物を、
分かりやすく見せてくれる辺りは非常に有難いです、
とは言え所詮は絵、
奇怪な生物であればあるほど写真であればインパクトは強いのですが、
昨今ちょっとした深海生物ブームであるがため、
深海生物の写真どころか映像資料も多い中で、
絵のインパクトは格段に弱いと言わざるを得ません、
例えば、デメニギスの透明な頭部は写真や動画だから衝撃だったわけで、
絵にすると、衝撃どころかどうにもこうにもパっとしない物でしかありません。
勿論それは筆者の画力によるものではなく、
画としての限界だと思います、
取り上げられている生物たちは恐竜など古生物とは違い現存している連中ですから、
画にする意味合いとなると微妙な感じがします。
また、筆者の著書は何冊か所有していますが、
イラスト脇の毎度の一言ギャグみたいのが最近邪魔に感じてきました、
純粋に面白くないし、面白くないところが笑えると言う物でもありません、
どうにも本の質全体を下げてしまっている感じすらします。