タイトルの通り、SeamによるWebアプリケーション実装の解説書です。豊富なスクリーンショットとサンプルコードによって、初心者にも分かりやすい内容となっています。本文にもありますが、Struts系のアクション型MVCフレームワークを用いてアプリケーション開発をした経験のある方が「Seamって何だろう?」という興味で実際に手を動かす時のガイドラインとしてはちょうど良いのではないでしょうか。
他にも、Seamによって統合されているJavaEE技術の概要に対する説明(第2章)や、RichFacesによるGoogleマップとの連携(第7章)、テストの手法(第8章)、ツール周りの説明(第3章、第9章)などが盛り込まれており、丁寧に読めば一通り概要が把握できるようになっています。
ただし、主眼はあくまでも「実際に作ってみる」所に置かれているので、SeamやJBossに関する詳細な考え方やアプリケーション設計の方法などを学ぶためには、より専門的な書籍を読んでいく必要があるでしょう。
最後に、Seamに関しては、まだまだ日本語ドキュメントが充実しているとは言いがたい状況ですので、そういう意味でもSeamに対する敷居を下げている良書だと思います。