私は、もともと、それほど Wordや Execlを使い込んでいるわけではないので、MS製品でないと困る!ということはないのですが、職場での標準ソフトがそうなので、今までは会社から与えられたものをそのまま使っていました(今でも使っている)。
しかし、統合化されているはずのMSのオフィス関連ソフトが、どういうわけか微妙に操作性が違っていたり、一方で作った図を他方に貼るとレイアウトが酷く崩れたりするので、別のメジャーなオフィス向けソフトということで、Openoffice 3を試すことにしました。
そこで困ったのが、使い方について、断片的な情報ページならあちこちにあるものの、ひとまとまりに整理された本などはあまりない。ということです。雑誌の紹介記事も使い方のごく入り口部分で終わっています。とりわけ、「ワープロと表計算」以外の情報が少ない。雑誌の紹介記事などを見るたびに、ちょっと欲求不満を感じていました。個人的感情で恐縮ですが、互換性が気になるほど、私がマイクロソフト製品を使い込んでいないせいでもあって、私などは、Wordや Excelとの互換性よりも Drawなど Openoffice独自の機能のほうが、むしろ強みになりうるのではないかと期待しているので、雑誌を見るたびに「またワープロと表の記事か」と思うとがっかり。
そんなわけで、Openoffice 3について網羅的に扱っているこの本は、大いに気に入りました。この本では、各機能の説明におおよそ以下のような分量をさいています。
ワープロ: 70ページ, 表計算: 70ページ, プレゼンテーション: 40ページ
絵・作図: 50ページ, データペース: 80ページ, マクロ機能: 35ページ
(数学の文書作成ソフト Mathについては、なぜか記述がありません。一般事務ではまず使わないから?)
Mathについての情報がないなど、使い込もうという人は、まだ不満があるかも知れませんが、初めて使う人が全機能の概観をつかむというなら、これだけあれば十分でしょう。他の2000円弱の解説本より、はるかにお買い得です。普通の人は、マイクロソフト製品でも、これだけそろえて全機能を使っていたりはしないかも知れません。(この先としては、マクロやBASEだけに絞った上級者向けの本を出して欲しいですね。)
「Openofficeは、噂には聞いているけど、どこまで使えるのか分かったものじゃないね。ネットで見ても、初心者用のおもちゃにしか見えない」っと、懐疑的な人に見せるのにもお勧めします。
それから、これは本の内容とは関係ない余談ですが、最近、地方自治体では市の書類をホームページからダウンロードできるように公開するにあたって、Openofficeの形式を採用する動きがあり、市役所がOpenofficeのCD-ROMを無料配布しているという例もあるそうです。「市の公開文書を読んでもらうのに、有料ソフトを買わせるわけにはいかない」からだとか。そういう動きもありますので、Openofficeについて、知っておいて損はないと思います。