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これだけ版を重ねているのも日本での日常に無いものがストレートに伝わってくるからでしょう。一読後、ぜひ現地に行って「オーパ」というちょっとコミカルな含みもあることばを実際に聞いてきてください。この本のタイトルと内容がぴったりな事には、心から「オーパ!」(びっくり)です。
つまり、あくまでこの作品は豪本で入手することをお勧めするのである。美しい写真の迫力は文庫本でもかなりの程度伝わるけれど、やはりこの場合、アマゾンである。大きくなければならない。
開高健の文章は、久々に読んで、相変わらずのアクの強さを味わわされたが、さすがに見事なものである。男の文章。汗くさい文章。しかし名文である。秘境・大アマゾンの紀行文としても長く歴史に残るだろうし、そのアマゾンさえもが人間の手で蹂躙されつつある時代に対する、彼の静かな悲しみが伝わってくる(本書の旅は1977年。一体今はどうなっているのだろう?)。私は日本でもよく言われるところの「都会人の手前勝手な自然信仰」という反論には与しない。人間が大地の神聖を奪っていいなどと、思い上がるのは大間違いである(その癖、たとえば人工授精などという瑣末なことには目くじら立てる。だって「金儲け」にならないから)。開高健は決して声高にはならない。全編を流れるかすかな哀調は、失われゆく大自然に対する彼の惜別の思いであるだろう。
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