わずか五歳の少女が書き溜めた日記風の詩のような文に
バーバラ・クーニーの絵が見ていたかのようにマッチしてます。
『赤毛のアン』や『長くしたのピッピ』が過酷な境遇を
読書と想像力で耐え抜いたように
幼いオーパルも親と死別した後、大切にも愛してもくれない
冷酷な里親のもとで動植物への語りかけや想像力で
やりすごす術を、生まれながらにか孤独な環境から学習したのか
美しすぎる静謐な絵とオーパルの言葉に引き込まれる作品です。
誰にでもオーパルが体験した何年もの長い年月ではなくても
親に叱られたり、先生に誤解されたり、友達と喧嘩した日に
石ころを蹴りながら道端の名もない花や他人の家に
つながれた犬に話しかけた孤独な時間を過ごした経験があるはずです。
決して楽しい思い出ではなくても、経験したからこそ得られた心の成長。
数日間でさえ心が折れそうになる孤独と絶望、
オーパルには惨めで寂しく長い長い年月だったことでしょう。
我が家に引き取って一緒に入浴して一緒の布団でタップリ甘えさせてあげたいと
切なくなります。
見返りを求めない無限の愛情を注いでくれる親がいるのが当たり前と思っている
小学校高学年の子どもに読ませたくなります。
両親が離婚して一家離散した子どもの頃の自分の姿に重なり苦しくなりますが
何度も読み返してしまう不思議な絵本です。
大好きなクーニーの作品の中でも最高傑作です。