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それにしても、彼の文体は相変わらず男のそれで、強靱そのもの。但し、あちこちからしみ出た体液を拭わない野性の名文であるから、読む側にも体力がないと辟易してしまう。私にとって本書の後半は、心身ともに最低の状況下で読んだものだから、よけい消化不良になった。腰を据えて読めばもう少し面白いのかもしれない。
後半は実際の体験がアラスカに比べるとのんびりとしたものだったこともあり、ダラダラと間延びした感じになってしまう。
実際の現場を想定させてくれる書き方といえば、そうなのだが、前編が荒々しかったため、少々物足りない。
しかし、そんな中にも著者らしい表現が織り交ぜられており、カリフォルニアの雄大さが感じ取れる。
「ナパに行ってみたい」
と思ってしまった。
前半だけでこの本は満足。開高健好きでなければ読破できないかも。
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