本書のイントロダクションで山崎さんは、乙女に必要なのは男気だと書いています。私はこの一文を読んで、山崎さんのファンになりました。高校時代に仲良しだった友達が就職後、世間に負けて文化系乙女をやめ、当時流行りのオヤジギャルになっていく様にショックを受けた私としては、文化系女子道を貫く困難さが身にしみているもので。特に地方在住では恋愛には縁がなく、話せる同性友達に巡り会う機会さえ稀です。でも、自分の好きなものを偽る事は出来ない。好きな音楽や映画や本のタイトルをうっかり口にして、男女問わず話し相手にドン引きされたり、「何それ?知らなーい」と不機嫌になられるのが当たり前なので、そういう話が出来ない事に耐える日々の心の支えは意外にも、男臭い映画だったりするんです。「ワイルド・バンチ」や「北国の帝王」みたいに、世間とは違うものに価値を見出して命を賭ける男達にシンパシーを感じる自分は乙女系か?とゆう疑問は氷解・・・て、間違ってますかね?でも、山崎さんの宣言した乙女像には変な縛りがないのが何より。最近は歳上の男子や若い女子と話していてネタが切れないのが有難いんですが、長年文化系をやってくると、こういう得もあるものなんですね。