著者はこの本の中で、投資家と投機家について、「投資家と投機家の最も現実的な相違は、その人が市場変動に対してどのような態度で臨むかという点である。投機家の最大の関心事は、株価の変動を予測してそれによって利益を得ることである。投資家の最大の関心は、適切な価格で取得して保有することである」と定義している。本書が対象としているのは投資家(investor)であり投機家(speculator)ではないので、はじめから、市場でトレーディングする人々は読者として想定されていない。
あくまでも本書の目的は、「投資戦略を決定したり、それを実行に移すための手法を投資の初心者にも理解できる形で示すことにあり、貯蓄を主目的とする人々と投資家の双方に対し、債券や株式といった有価証券への投資に回そうと彼らが考える資金の運用について、大きな過ちを犯すことのないよう導き、不安なしにいられる投資方針を作り上げる」一助となることで一貫している。証券分析についてはあまり触れず、主として投資の原理や投資家のとるべき姿勢など賢明な投資家になる方法を紹介している。具体的には、詳細な分析に基づき、元本を保全して、適切なリターンをあげる投資に徹すること。投機を避け、ポートフォリオの運用方針を単純化(優良債券の購入および優良企業の普通株への分散投資)することの重要性などを強調している。
そして、株価と株式の本質的価値の差である安全域の原則を確固として守った投資アプローチをとることで、十分な投資収益を得ることが可能である、というきわめてシンプルな投資哲学を展開している。(増渕正明) --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。
市場低迷の時期こそ、威力を発揮する「バリュー投資のバイブル」
日本未訳で「幻」だった古典的名著がついに翻訳 ウォーレン・バフェットが師と仰ぎ、尊敬したベンジャミン・グレアムが残した「バリュー投資」の最高傑作! 株式と債券の配分方法、だれも気づいていない将来伸びる「魅力のない二流企業株」や「割安株」の見つけ方を伝授する
20世紀の最も偉大な投資アドバイザー、ベンジャミン・グレアムが残した永遠のベストセラー『賢明なる投資家』は、世界中の何十万という人々に読まれ、大きな影響を与えてきた。1949年に初版が上梓されて以来、「バリュー投資」という独自の普遍的な投資原理によって、ベンジャミン・グレアムの著作は常に信頼の厚い投資手引書であり続けている。その投資原理は、投資家たちが重大なミスを犯す可能性から身を守るために一役買い、また彼らが安心して投資を続けられる長期戦略を練るための方法を指南している。
長年のうちに相場がさまざまな展開をみせるにつれ、ベンジャミン・グレアムの基本方針の正しさはますます揺るぎないものとなっている。本書では防衛的投資家、積極型投資家の双方を考慮に入れており、それぞれの投資銘柄選択原則の概略を述べ、単純なポートフォリオを構成することのメリットを力説している。数多い本書の特色の一部として、一対の株式銘柄をいくつも比較検討してそれぞれの長所と短所を明らかにしたり、ある特定の質や価格の条件を満たすポートフォリオ作りなどが挙げられる。 『賢明なる投資家』は、あなたを投資の成功へと導くための、最も重要な一冊となるであろう。
ベンジャミン・グレアム(1894-1976)はバリュー投資理論の考案者であり、恐らく過去最大の影響力を誇る投資家である。ロングセラー『賢明なる投資家』(1949年初版)や『証券分析』(1934年)を初めとした彼の著書は、投資理論書の古典となっている。彼の生涯および著作は、大成功を収めた今日の実業家にインスピレーションを与えてきた。ウォーレン・バフェットもその1人である。
「『賢明なる投資家』は、株式投資家向けに書かれた本の最高傑作だ」──これは著述家であり、投資顧問でもあるジョン・トレインの言葉である。ベンジャミン・グレアムの古典的著作である本書に展開されている堅実かつ安全な投資原理は、初版発行以来50年以上たった現在でも全く色褪せることがない。グレアム投資哲学の門下生のなかでも最も著名なウォーレン・バフェットによる序文および補遺を収録した本書は、防衛的投資家と積極的投資家という区分を用いて異なるタイプの投資家双方を読者対象としている。
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投機と投資の厳密な区別、厳しい基準による銘柄選択、分散投資と
債券との資金配分等など、今日でも通用するグレアムの投資方法が
解説されている。
しかしながら、本書は30年以上も前の著作であり、当時の米国市場
の状況やその中での個別企業の紹介などが中心となっているため、
現在の私たちがこの本を読んですぐに具体的なイメージをとらえると
いうことは簡単ではない。そうした意味では、読みやすい内容、気軽
に読める内容の本ではない。
じっくりと噛みしめながら、同時に、不要と思われる部分は読み飛ばし
ながら、内容の本質を自分のものにしたい一冊。
昔から変わらぬ投資原則を身につけるために、じっくり読んで理解したい1冊です。
投資 成功する人がする(80-100パーセントの確信をもてる)
投機... 続きを読む
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