内容紹介
● 筒井康隆 著 ● ゆかな 朗読 ・・・この『時をかける少女』というのは、自分にとってはよく稼いでくれるお嬢さんみたいなものでしてね(笑)。これでもう何作目になりますか、その時代その時代の女子中学生や女子高校生の制服のアイドルとして訪ねてきてくれる。・・・2006年のアニメ化にあたって、筒井康隆氏が語った言葉です。彼によって『時をかける少女』が書かれてから40年。明治の文豪の作品とは違った意味で時代を感じさせる内容は、しかし、かわることなく訴えかける力を秘めています。 人生をリセットしたい、と思ったことは誰しもあるのではないでしょうか。しかし、ゲームをリセットして、さっきの方がよかったかも、と思ったことのある人も多いでしょう。「リセットした人生」「リセットしなかった人生」・・・・結局、人がたどれる道は、一筋きりなのです。 重ささえ感じられる正統派SF小説に、声優として大活躍中のあの ゆかな が挑戦。さわやかに読み上げました。
著者について
(1934-) 日本を代表するSF作家 大阪府大阪市生まれ。デビュー以来、SFというジャンルの中で、さまざまなタブーに挑戦しながら、ブラックユーモアに満ちた短編小説や実験小説など前衛的な作品を多数執筆してきた。 近年でも、実験的な作品も数多いが、『敵』などSFではない一般小説も書いている。文芸評論では、実作者としての経験も活かし「感情移入批評」を実践。他に劇作家、俳優、タレント、ジャズのクラリネット奏者としても活躍している