ATH-CKS50、ATH-CKS70と順に使ってきました。
CKS70の低音がものすごく、大変満足していたので今回も期待して購入しました。
使ってみて最初は、あれ?と拍子抜けしました。
「"超"重低音再生」と謳ってる割には低音が物足りない・・・・・・CKS70の方がパワーあったんじゃない?という感想でした。
ですが何日か使っているうちにこのイヤホンの狙いが分かってきました。
CKS50とCKS70は、ひたすら低音の『量』を追求した製品です。
両製品とも、圧倒的な量の低音を体感できることが第一の特徴です。
50から70にグレードアップして何が変わるかというと、その低音の量をキープしたままで音の質が向上されるといった感じでした。
それに対してCKS90は、『全体的な音の質・バランスを大事にした上で低音が強調されている』という音作りだと思います。
高音・中音もしっかり聴かせた上で、質の良い締まりある低音を、主張しすぎることなく力強く鳴らしてくれます。
無闇やたらとドカドカ鳴らして前に出てくるわけではなく、しかししっかりと存在感のある低音を楽しめます。
クラブやライヴのような、全身で感じるような低音をひたすら聴きたい
曲全体のバランスを多少崩してでも、ただただノリの良さが欲しい――そういった要望であれば、
ATH-CKS77が適当かもしれません。
全ての音をもれなくバランス良く綺麗に聴きつつ、且つシッカリした強い低音も欲しい――
そんな人にCKS90はピッタリだと思います。この値段でこの音であれば、充分満足できるレベルです。
しばらく使っていると、エージングが進んできたせいか、耳が慣れたせいか分かりませんが、
最初は物足りなかった低音もしっかり出てくれるようになり、高音も刺さることなく、かつ綺麗に鳴らすようになりました。
「低音、こんなもんなの?」と感じて使い始めましたが、今は、迫力を出すのに充分な質・量の、かといって出しゃばりすぎない、心地よい低音を楽しめてます。
ヘッドホン並・・・とはさすがにいきませんが、カナル型イヤホンでこれだけ音楽を楽しめるサウンドを提供してくれるのは本当に素晴らしいと思います。
ポータブルアンプや高級ヘッドホンなどを組み合わせて使えば、もっといい音は手に入るかもしれません。
が、そこまでゴテゴテしたくない、手軽にいい音を持ち歩きたい、という要望であればこのCKS90はベストな選択となり得るのではないでしょうか。
装着感や遮音性、音漏れ防止などはCKS50、70と大差ないかと思います。
見た目と反しシックリくる装着感(イヤーピース選びは重要)、カナル型として充分な遮音性・音漏れ防止能力を有しています。
電車やバスなどの中での使用も、難聴になるほどの爆音で聴かない限りはまず迷惑にはならないと思います。
総じて高レベルな点でまとまっており、イヤホン入門者でもヘッドフォンマニアでも一つ持っておいて間違いはない製品だと思います。
(2012年2月に一部加筆・訂正。大筋の文意や評価は変わりありません)