内容紹介
不滅の青春の書『路上』が半世紀ぶりの新訳で登場。西部の太陽の子、輝けるディーンに引っ張られるように、若い作家サルは広大なアメリカ大陸を横に縦に疾駆する。「7年にわたる旅をたった3週間で小説に仕上げた」「タイプ用紙の交換ももどかしく、長さ120フィートもの巻物状の紙にノンストップで打ちつづけた」など多くの伝説に彩られ、ニール・キャサディ、ウィリアム・バロウズ、アレン・ギンズバーグ他実在のモデルの登場でも話題を呼んだ衝撃の書。ビート・ジェネレーションの誕生を告げ、その後のあらゆる文学、文化に決定的な影響を与え続けた傑作が、躍動感あふれる新訳でよみがえる。
〈ぼくがこの作品を選んだ理由 池澤夏樹〉
自由というのはこんなに楽しいものか。20世紀半ば、『オン・ザ・ロード』は若者の解放宣言だった。男二人、ニューヨークからメキシコ・シティまでのおしゃべり過剰の、気ままな、行き当たりばったりの旅にぼくたちは同行する。
〈ぼくがこの作品を選んだ理由 池澤夏樹〉
自由というのはこんなに楽しいものか。20世紀半ば、『オン・ザ・ロード』は若者の解放宣言だった。男二人、ニューヨークからメキシコ・シティまでのおしゃべり過剰の、気ままな、行き当たりばったりの旅にぼくたちは同行する。
出版社からのコメント
不滅の青春の書『路上』が半世紀ぶりの新訳で登場。西部の太陽の子、輝けるディーンに引っ張られるように、若い作家サルは広大なアメリカ大陸を横に縦に疾駆する。「7年にわたる旅をたった3週間で小説に仕上げた」「タイプ用紙の交換ももどかしく、長さ120フィートもの巻物状の紙にノンストップで打ちつづけた」など多くの伝説に彩られ、ニール・キャサディ、ウィリアム・バロウズ、アレン・ギンズバーグ他実在のモデルの登場でも話題を呼んだ衝撃の書。ビート・ジェネレーションの誕生を告げ、その後のあらゆる文学、文化に決定的な影響を与え続けた傑作が、躍動感あふれる新訳でよみがえる。
著者からのコメント
翻訳者からのメッセージ
『オン・ザ・ロード』の語り手はサル・パラダイス(Sal Paradise)というが、このすごい名前は友人のアレン・ギンズバーグの詩の一節にあった「sad paradise」という言葉からインスピレーションを得ている。意味は、言うまでもあるまい、「悲しい楽園」だ。
また、とんでもないヒーローであるディーン・モリアーティ(Dean Moriarty)の姓は、「mortality」という言葉を容易に連想させる。ご存知のひとも多いだろう、「ひとはだれしもいずれ死ぬ運命にある」という意味の言葉だ。
ふたつの名前に隠されたこのような意味を頭の隅っこに置いて『オン・ザ・ロード』を読むと、無鉄砲なやつらのハチャメチャなバカ騒ぎの向こうに、だまし絵のように、もうひとつの風景が浮かびあがる。そこにあるのはこういう認識だ──ひとはだれしもいずれ死ぬ。人生は悲しい楽園だ。
ディーンはなぜ「おれたちに時間はない」と言うのか。なぜすべてに急ぐのか。
サルはなぜ「狂ったように生き、狂ったようにしゃべり、狂ったように救われたがっている」やつらを「かけがえのない人間」と言うのか。
そのわけも、名前に隠された意味を考えると、わかる。
ケルアックをなめちゃいけません。この男、ほんとにディープでした。(青山南)
著者について
1922年マサチューセッツ州生まれ。ビート世代の代表的作家。47年から『オン・ザ・ロード』の基となる大陸横断ヒッチハイクの旅を始める。57年の『オン・ザ・ロード』で一躍脚光を浴び、小説、映画、詩等様々なジャンルで活躍。69年、アルコールの過剰摂取により47歳で死去。『地下街の人びと』『荒涼天使たち』『ジャック・ケルアック詩集』他。