特定の病気に関し、これほど微に入り細に入り、患者の心構えや身だしなみから、薬の管理やリハビリまで、日常生活のあらゆる場面にわたって書かれた本は余り例を見ない。
これは3人の女性による、それぞれ30年以上にわたるパーキンソン病との闘い(と言うより付き合い)から生まれた生活の知恵の宝庫である。パーキンソン病でも豊かな人生を送れることを確信させるヒントが満載である。その根底には「患者は日々、瞬間・瞬間、オンとオフの狭間で“しなやかに生きている”ことを理解してほしい」という強い期待が込められている。
パーキンソン病の患者のみならず、その家族や介護関係者、さらには医療関係者にも是非読んでもらいたい一冊である。