『よりみちパンセ』シリーズのメインターゲットである
中学生〜高校生の「女の子」に向けたジェンダー入門。
(著者がタイトルで笑って(貶している、という言葉の方が
正しいか)いるとおり「女らしさ」は表向きの顔だ)
・女らしさは何処からやってくるのか?
・女らしさは誰が求めている?
・女らしさいつから備わる(自覚する)のか?
・そもそも女らしさとは何なのか?
・・・と言った疑問をことごとく−言葉は優しいが−
切りまくっています。
・母親は娘を産んだ時点からそこに自分を重ねて娘に過度に期待をする。
・女らしさとは自己の抑制。
・常に鏡を見ることを求められるのが「女の子」。
・男の子に憧れても、男の子の国には住めない
(住むためには女らしさ=女を捨てなければならないのが現実)
・世の中は「男の子」を中心として回っている
(女の子は決してアンパンマンになれない、と。)
こういった現実に「女の子」は2歳から(=保育園入園)さらされて
生きていくのだ、と論破。
ちょっと過激な気もするが、言っていることは男の私から見ても
真実であろう、と思えるのです。
確かに面白いことを言う女の子は人気者にはなれても、お姫様
にはなれないし、高位(と言われる)職業にはやはり女性は少ない。
(現実社会の職業に貴賤は「有る」のです)
どちらかと言えばそうでない職業(著者の言を借りれば使い捨て)
の方に従事する女性の方が多い。
そんな現実でどう生きていけばよいのか?
そこは小倉先生、至極真っ当な(そして努力次第で出来る)答えを
述べています。
外的要因によって成立した「女らしさ」の幻惑に惑わされて、自分の
したいことが見つからない女の子だけでなく、それを引きずって
世間の視線に振り回されている女性にも、生き易くなるヒントが
見つかると思う次第。
そして「女らしさ」を求める男性陣にも、それを理解する一助となる
本だと思います。