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オンディーヌ (光文社古典新訳文庫)
 
 

オンディーヌ (光文社古典新訳文庫) [文庫]

ジャン ジロドゥ , Jean Giraudoux , 二木 麻里
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

森のなかの湖畔近くで暮らす漁師の養女オンディーヌ。ある日、騎士ハンスと出会い、恋に落ちる。ハンスも美しい彼女に魅かれ、ともに城での生活を始める。ただ、彼女は人間ではなく、水の精だった―。「究極の愛」を描いたジロドゥ演劇の最高傑作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ジロドゥ,ジャン
1882‐1944。フランスの作家。エリート校の高等師範学校を卒業したが、大学教授資格試験に落弟して外務省に転じる。22歳のときに短篇小説を発表し、以後外交官として勤務しながら地味な創作活動をつづけた。45歳で最初の戯曲を手がけて大きな成功をおさめ、『オンディーヌ』を含む一連の戯曲を通して国民的作家となる

二木 麻里
1960年生まれ。上智大学外国語学部フランス語学科卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 316ページ
  • 出版社: 光文社 (2008/3/12)
  • ISBN-10: 4334751520
  • ISBN-13: 978-4334751524
  • 発売日: 2008/3/12
  • 商品の寸法: 15 x 10.4 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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詩情がほしい 2008/7/19
By Berowne
形式:文庫
もしかすると、巻末に添えられた資料、訳注、解説がこの二木版の目玉なのかも知れない。加藤道夫が詩劇の白眉としてこよなく愛したこの作品。白水社から出ているジロドゥ戯曲全集第5巻、内村直也訳にはきびきびとしたリズムと気品とがあった。それに比すると、こちらの新訳はいささか間延びしているように感じられてしまう。新訳がしかも文庫本で公刊されてジロドゥの作品が若い読者をえるのはよろこばしいことだけど、果たしてこの文体でジロドゥの魅力が伝わるだろうか、そう思うとちょっと複雑な気持ち。
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By Pipo
形式:文庫
ジャン・ジロドゥの代表作ともいえる戯曲です。水の精オンディーヌと、騎士ハンスの恋物語。劇団四季のストレートプレイでも上演されています。

バレエの「ジゼル」を思わせる森の奥が舞台となり、2人の恋が時に静謐に、時にドラマチックに描かれます。この恋も「ジゼル」と同様、一筋縄ではいきません。よく練られた舞台と台詞です。それに、最後の幕切れの台詞の見事さといったらありません。

訳も滑らかで読みやすく、堅苦しさは感じません(「要検討?」と思われる語が見受けられないことはないのですが、まぁ許容範囲内です)。従来の訳よりもオンディーヌがアクティブに描かれているようにも思います。題材のロマンチックさと、必ずしも売れるとは限らない地味な戯曲を新訳で出してくださったことにこの評価としたいと思います。
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9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By yasu
形式:文庫
フランス政府情報局長官に就任したこともある、国民的作家ジロドゥの代表作である。
作品は1939年5月に初演されている。この年9月にナチス・ドイツ軍ポーランド侵攻、第二次世界大戦が勃発している。

外交官をしていた作者のスノビズムに対する厭世観が、オンディーヌの性格、第二幕のオンディーヌの世間の作法を無視し、天衣無縫に振舞う姿に投影されているように感じられた。
作品のあらすじは他の評者が指摘しているとうりであるが、騎士ハンスの結婚式の朝に、教会の入り口に置かれていた、オンディーヌによる、ウニとヒトデのお祝いの花束の場面には、確かにはらりとさせられた。
翻訳は生き生きとしていて、確かにわかりやすくてよいのであるが、オンディーヌの言葉については、もう少し丁寧な言葉が与えられたほうが、彼女の気持ちに寄り添いやすかったような気がする。

たとえば有名な、最後のせりふであるが
「惜しいわ、生きていたらきっと好きになったでしょう」(劇団四季のサイトより)
「すごい残念。ぜったい好きになったんだけど!」(新訳文庫)

こう訳すと、どうも尻軽な、軽薄な女の子をイメージしてしまうのは私だけなのだろうか。
この点は非常に残念であった。
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