HOOKの美少女ゲーム「オレンジポケット」のノベル化第二弾。
執筆は第1巻に引き続き、神尾丈治。「とらいあんぐるハート」や「Lost Passage」のノベル化も担当しており、安心できる作者である。
肝心の内容のほうは、『魔性の女 綾瀬ナズナ』とでも言いたくなるような、ある意味で素晴らしい仕事であった。
この巻では、第1巻の恵留編とは多少アプローチを変えて、原作ゲームのナズナシナリオの後日談を描いている。
ゲーム中では2年生だった主人公たちも、3年生に進級し、当然のごとく進路や受験で悩み葛藤する日々を迎え、その中でもがいて、何とか方向性を見つけて折り合いをつけていくという、ある意味「中学生日記」のような、またはジュブナイル小説の王道のような展開を見せていくのだが、その辺りの印象はなぜか全く残らない。
それら全てを吹き飛ばすほどに、ヒロインである『綾瀬ナズナ』嬢が、淫佚なのだ。
「あずまんが大王」のゆかり先生風に言うならば、「え○え○よ~」なのである。
エピソードの決着は話の中できっちりつけているので、原作ゲームの後日談として買っても損はない。
それ以上に、官能小説としての出来具合が非常に素晴らしい仕事である。