15歳のゲオルグ少年のもとに突如届けられた、11年前に死んだ父からの贈りもの。生前の父が未来の息子へと宛てたその手紙には、若かりし父が出会った風変わりな女性、オレンジガールとの物語がつづられていた。偶然のように何度も現れる彼女に魅入られた父は、その姿を捜し求めてノルウェーからスペインまで足を運ぶ。オレンジガールの正体をめぐる旅を書くことにより、父が遺していった大きな問いとは何だったのか。
手紙を読み進めるうちに、主人公と共に読者は謎解きの世界に引き込まれていく。特に、ゲオルグが強く引かれていた「ハッブル宇宙望遠鏡」と、父とのつながりが明らかになるくだりは、ミステリアスだ。また、父が示した命についての根源的な疑問は、親子の関係を通し、過去から未来へと続く生命の意味を考えさせられる。「この世でのぼくたちの生は、この1回限りだ」という言葉を鍵にした、父と息子の心の旅は、若い読者だけでなく、子どもを持つ親たちの胸にも響くだろう。(砂塚洋美)
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誰もが一度は死について、生について、世界について考える。それの手助けとなる一冊だと思います。
テーマは誰もが持つ「いのち」、
つまり「生」についてから、
誰もが通る「死」へのクエスチョンを、
オレンジガールという謎の物語を通して、
作者は投げかけます。
「生」と「死」、この二つはどちらか一方が焦点を当てて考えられがちですが、作者は壮大な世界、宇宙からの神秘的な視点によって、
「生」と「死」の関係を表します。
誰もが持つ「いのち」というものについて、
考えてみてはどうでしょうか。
この「オレンジガール」の人物たちとともに。
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