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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ますます好きになってしまった。,
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レビュー対象商品: オレンジだけが果物じゃない (文学の冒険シリーズ) (単行本)
半自伝的な作品ということで、狂信的な母親との葛藤、同性愛者としての不安、様々な問題を乗り越えて自我に目覚めていく過程が時にコミカルに、時にシニカルに描かれてますね。子供から大人へのイニシエーション的な大事な時期を、彼女は一進一退を繰り返しながらどうにかクリアしていくんですが、途中にはさまれる数々の寓話がなかなかおもしろい効果を上げていますね。彼女の心象を巧みに取り込んだ象徴的な内容で、普通なら突然別世界が挿入されたらリズムが狂ってぎくしゃくしそうなもんですが、本書に関しては逆にプラスになっている。恐るべしウィンタ-ソン(笑)。家族およびその周辺の人々と過ごしたあれやこれやの毎日は、狂騒ともいうべき騒がしさでしたが、乗り越えてみれば台風一過、あの混乱はなんだったんだ的な平穏さを取戻し、落ち着くところへ落ち着いたワケですが、彼女が途中爆発寸前まで抱えていた母に対する反感はいったいどこへいったんだろうと少し不思議に思いました。しかし、それが世の常なんでしょうかね。 でも、まあジャネット・ウィンタ-ソンは一目置くに値する作家です。ますます好きになっちゃった。
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
オレンジは甘くて苦い,
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レビュー対象商品: オレンジだけが果物じゃない (文学の冒険シリーズ) (単行本)
「さくらんぼの性は」がとても良く、あとからデビュー作を詠むことになったのだが、あまりの苦さにとても驚いた。幻想的なのにとても鋭い数々の挿話。ミルフィーユのような本なのは変わらないが、そのクリームの苦みばしった風味ときたら、時に読むのが辛くなるほどだった。 とても、とても素敵な本。オレンジは甘いけど苦い。たとえ自分が泣いてなくても涙の味がする。ウィンターソンの自伝的小説。彼女の世界を知るためにも是非読んでもらいたい一冊。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
外国の小説を読む楽しみ,
By ドア子 (東海地方) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: オレンジだけが果物じゃない (文学の冒険シリーズ) (単行本)
タイトルに惹かれて買ったまま、4年ぶりくらいにようやく読みました。読み始めると止まらず、寝る前に読んだりして数日で読了しました。 楽しい! 外国の小説を読む楽しさを思い出させてくれました。 まさに「物語」を読む快楽。熱狂的な信者の世界とその生活、そこにどっぷりとつかった子ども時代なんて、想像できません。 その世界が描かれつつ、その世界から追い出されるように別の世界へと旅だっていく話です。 日本語もこなれていて、主人公のジャネットはいったいどうなるのかと気になって 次々と頁を繰り続けました。 英文でも読んでみたいと思わせる、愉快な言い回しで物語が進んでいきます。 「オレンジだけが果物じゃない」。この言い回しからして心惹かれます。
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