BLという枠組みを超え、漫画というジャンルの中でも特別に大好きな作家さんの一人‥!
私はユリイカの特集(腐女子マンガ体系 2007.6)で伊藤剛さんが「ネットで一気買いをした」と書いていたのを見て興味を持ち読み始め、見事に嵌りました!
こちらの作品は商業ベースで通算11冊目。
まず今回は今までの中で一番表紙が素敵!だと思いました。(「おつかいくん」辺りまで中身と表紙のイメージがだいぶ掛け離れているなぁ‥と気を揉んでいたのです。中身はちょっと不思議な背景が描き込まれていて、1枚の絵画の様に白と黒のバランスがとても奇麗。)
9編から成る短編集で、表紙のイラストには表題作「オレの男に手を出すな」の2人が描かれています。
一見ショタっぽいお話なのかと思われますがそうでは無く、着物を着た少年は「20代前半辺りの金城武」の様なセクシーないい男に成長し、めがねをこます(?)下克上な感じのストーリーになります。
私が思うに猫田作品を一言で表すとすると、「乱痴気騒ぎと静けさ」ではないでしょうか。
そこに大正、昭和初期のムードがかぶさり一種独特の世界が表現されています。
特に「おつかいくん」以降、マスキュリンな男同士のアダルトなお話が多くなり、より複雑で新しい次元に私たちを導いてくれているように思います。
それでいて台詞まわしがほんとに楽しい‥!!脇のギャルたちもハイテンションで素敵です。
作品の世界に自分も入り込みたい‥!と思うくらい(笑)!
ただ今回はわっと賑やかなお話がメインだったので、「黄昏バス」や「道は灯」(「ザ・青春」収録)のような静かな、それでいていつまでも忘れられない様な、切ないお話が無かったのが少し残念。
とはいえどんな作品も癖になる猫田ワールドなのでした。次の本も今から待ち遠しいです!!