バブルという好景気と不良債権・リストラという不景気の両方を経験しているバブル世代が、銀行や企業の不正に真正面から立ち向かっていくストーリーで一気に読んだ。エリートコースを渡り歩いてきた半沢と、忙しさから病気になって出世コースから外れてしまった近藤、立場が正反対の二人が同期同士でお互いを励ましながら自分が信じる道を貫く様子は読み応えがあった。金融庁の黒崎と半沢の対決はお互い論理的な主張を展開していて読み応えがあったし、銀行内部の不正告発も根回しの様子がリアルに描かれていて最後まで目が離せなかった。特に近藤が銀行員としてのプライド、今まで支えてくれた同期への友情、家族への苦労を天秤にかける場面は緊迫感があってよかった。