スタジオミュージシャンが、総合授業のギタークラスのボランティアをしていたら、藤原校長に誘われて、女子テニス部のコーチに。
暫定と思っていたら、「子供を教えることにはまって」、ずるずると3年弱。その顛末をまとめた本です。
物語風で、現代版「がんばれベアーズ」みたいな感じです。
要は、素人集団のボロボロチームが、涙あり、ケンカあり、笑いありのドタバタで、だんだんと強くなって、強豪チームに、ついに勝ってしまうみたいな、物語です。
ドタバタの中で、一人一人の生徒が人間的に強くなって、テニスもうまくなるという感動と、それに正面から向き合って、苦労だらけながらも、子供の成長を通して、自分も成長しているコーチの人間物語です。
このコーチは、藤原校長のビジョンにある「ナナメの関係」を作り出すための組織、地域本部の一人です。
たまたま音楽が詳しいから、ギターの授業をサポートしていたら、藤原校長の話術で、テニス部コーチになり、「あー、もう、嫌になっちゃう」と嘆きながらも、真剣に生徒と向き合い、生徒を、人間的にも、テニスの技術も成長させてしまうという、まさに「ナナメの関係」の見本のような人物です。
最初から、肩肘張ったというよりは、「しょうがないなぁ」と始めてみて、「もう、ふざけんな」と呆れながらも、「子どもの素直な取り組みと、前向きさ」に心打たれて、「ついつい、頑張ってしまう」という、まさに地域の人間が、なんとなく、学校に溶け込んでいくプロセスがよくわかります。
そして、学校をサポートしているのですが、そのサポートを通して、「今までなかった、自分自身に対する気付き」が起き、自分自身を振り返る機会を、テニス部コーチを通してつかんだという、まさに、「教え教えられる」状態が描かれています。
子供に「コーチのお陰で、テニスが強くなりました」と言われてしまえば、そりゃ、人生の認識パターンが変わります、笑。