この商品に対しての評価は本当はマイナスです。(星をつけないとレビューが載らないため1つと致しました。)
病気で苦しむ人は何とかして苦しい状況から逃れたいと魔法を求めてしまいます。
この本がうたっている宣伝文句『オルゴールの音色が人の脳を刺激して”奇跡”を起こす!』
この言葉に現在病気療養中のわたしは飛びついてしまいました。この本を読んで、オルゴール療法研究所に行き、グループ療法を受け、オルゴールをレンタ(28,000円/月)して1ケ月オルゴールを聴き続けました。
その結果症状は悪化し、眩暈、吐き気、自殺願望に悩まされました。オルゴール療法のカウンセラーに相談しながら療法をしていましたが、カウンセラーは悪い症状は聴き方を調整すれば良くなるからとにかく継続するようにという指導でした。わたしは治したい一心で毛布でオルゴールを包んで響きを弱めて継続しましたが、症状は悪化するばかりでした。
改めて当療法サイトとこの本を読みましたが、この療法がうたっている『低周波と高周波が脳幹の血流を良くするという効果』に医学的な根拠がない可能性があることに気がつきました。この療法はハイパーソニックエフェクトに関する研究結果をオルゴール療法に都合の良いように解釈しているだけだったのです。現在、わたしは次の二つの問いをオルゴール療法研究所と日本音楽療法学会の双方に投げかけていますが、理論的に回答して欲しいとお願いしていますが、まだ回答はありません。
'オルゴール療法が安心で副作用がないとする根拠は何か?
'低周波・超低周波を含む音が脳幹の血流を良くするという考え方の根拠は何か?
オルゴールに罪はないと思います。オルゴールの音色を楽しんで、心が癒される人もいることと思います。しかし、魔法の療法であるかのような誇大宣伝をしての商売には罪があるのではないでしょうか。(日本音楽療法学会の倫理綱領の第五条に 『研究成果の公表に伴う責任
会員は、研究成果の公表に際して、学会員としての立場を十分に自覚し、虚偽や誇張のないように十分配慮する。 』とあります。オルゴール療法研究所の所長は日本音楽療法学会の正会員です。)
『”魔法”を求める気持ちは、支えてくれるものに対する過剰な期待でもある。期待が裏切られたとき、その対象を攻撃する。対象にぶつけるだけでは収まりきれない怒りは、自分にも向いてしまい、自分を責めてしまう。だから、”魔法”を求める気持ちそのものは認めても、現実には”魔法”がないことを、何回も自分自身に言い聞かせよう。』(『うつからの脱出』下園壮太著より)
わたしも過剰な期待をした患者であり、被害者です。
魔法の療法があることを期待して次の被害者が出ないことを祈ります。