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オリンピックの身代金
 
 

オリンピックの身代金 [単行本]

奥田 英朗
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (57件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第43回(2009年) 吉川英治文学賞受賞

内容紹介

昭和39年夏、オリンピック開催に沸きかえる東京で警察を狙った爆発事件が発生した。しかし、そのことが国民に伝わることはなかった。これは一人の若者が国に挑んだ反逆の狼煙だった。著者渾身のサスペンス大作!

登録情報

  • 単行本: 524ページ
  • 出版社: 角川グループパブリッシング (2008/11/28)
  • ISBN-10: 4048738992
  • ISBN-13: 978-4048738996
  • 発売日: 2008/11/28
  • 商品の寸法: 19 x 12.8 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (57件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 29,949位 (本のベストセラーを見る)
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By taiper VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
すごく平たく言うと、秋田の貧乏村出身の東大生 島崎国男が、種違いの年の離れた兄の死をきっかけに、兄が死ぬまで出稼ぎして働いていた東京オリンピックのための工事現場で働き始め、日本に起こっている経済格差を目の当たりにして、国を相手にテロを起こす話。

島崎国男というのが、容姿端麗で優しくて無欲で貧弱な東大生(ホントいい奴)なのだが、工事現場で働いているうちに日焼けし筋肉がつき逞しくなっていき、頭脳明晰、イケメン、マッチョのスーパーマンになってしまう。工事現場の仲間に覚せい剤を教えられて、変に自信がついてしまい、理想の為にテロを企てていく。

島崎のやっていることは犯罪だけど、貧乏人や弱者のために何かしようと命をかけている姿はつい応援してくなってしまった。何度も危ない橋を渡る度に覚せい剤無しではいられなくてっていき、少しずつ壊れながらも目的を達成しようと懸命に生きる島崎に青春を感じた。

あえて社会派青春小説と言いたい。

これでよかったのか、島崎国男はどうするべきだったんだろう、この小説を読んだあと、僕はずっとそんなことを考えている。
このレビューは参考になりましたか?
48 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hide-bon トップ100レビュアー
形式:単行本
年末も押し迫った折、奥田英朗、満を辞しての登場である。今回はなんとサスペンス、しかも読み進めてみれば、これがかなり本格的な社会派なのだ。
いきなりオリンピック直前に沸く60年代の東京の街並みが活写され、その時代考証ぶりに幼心が甦るが、物語はこの後、東京と秋田、千駄ヶ谷周辺と飯場ニコヨンと、まるで正反対の“世界”が交互に描かれ、正に、富む者と貧しき者、繁栄する側と取り残される側、高度経済成長期に於ける光と影が照射される展開となる。
選ばれた存在でありながら、社会の不平等と一極集中する富の理不尽さに怒り、孤高の闘いを挑む犯人。粗悪なヒロポンの打ちすぎで命を落とした人夫仲間の葬儀に郷里の貧村から出てきた女性の「東京は祝福を独り占めしている」との諦感の言葉に、「そんな事はさせない」と語るその確信的思い。
犯罪を実行していく者と検挙に奔走する者、タイムラグを保ちながら進んでいく両者の攻防が、クライマックスを迎えるに連れ狭まり、ついに合致、対峙する構成がスリリングでお見事。
戦争の傷痕も窺わせながら、世紀のイベント開催に自信と希望を湧き起たせる庶民の高揚感と、その陰で取り残されていく者たちの無念さ、これが奥田なりの高度成長期の昭和史の風景なのか。
ジャンルは違うが、映画「天国と地獄」や「新幹線大爆破」を想起させる面白さだが、それでいて、いかにも奥田らしいユーモアのセンスはここでも健在。
様々な要素が盛り込まれ、読了後も幾多の思いが胸をよぎる力作、奥田ファンならずとも文句なくお薦め。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 この作品が吉川英治文学賞を受賞した時の記事(毎日新聞)を読んでいたら奥田英朗さんの「キャラクターに頼らず、ストーリーでページをめくらせようという気持ちで始めました」との発言が載っていました。

 でも、ストーリーの面白さに加えて、東大のマルクス経済学の研究室に籍を置きながら過酷な肉体労働を実践する青年と、ひょんなことから彼につきまとうことになるスリで生計を立てている初老の男、島崎と村田の犯行側のコンビも、とても魅力的に感じられました。

 奥田キャラというと何といっても伊良部の印象が強いですが、ラストのこともあり、このコンビも忘れがたい強い印象を残しました。一人だとそうでもないと思うんですけど、補完し合うコンビの魅力ですね。

 警察側と犯行側の2つの視点でかつ時間軸がズレている構成も、堅牢な作りで最後まで飽きさせません。

 奥田色があまりないような印象も受けましたが、正統派のサスペンス・エンターテインメントとして純粋に楽しめました。
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投稿日: 25日前 投稿者: ちー
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投稿日: 3か月前 投稿者: kamedori
文句なしの★5
大どんでん返しがある小説が好きな私ですが、オリンピックの身代金は大どんでん返しはありません。結末はなんとなく想像できてしまいます。なのに最後までハラハラしながら、... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: rose
とてもいい物語でした
作者にしては珍しくプロットを先に決めた作品だということですが
ディテールの書き込みは相変わらず作者ならでは。... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: きつね
ズバリ、読んで損はありません。
あまりのスリリングな展開に、あっという間に読み終えてしまいました。奥田さんの著作はシリアス路線よりもコミカル路線の方が個人的には好きでしたが、本書は別格です。続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: Kiyofumi M
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肝心要のアンチヒーロー島崎の人物造型がやや物足りなく、感情移入を妨げる。ヒロポンで気の大きくなったただの田舎者とは思いたくはないが…。ご都合主義のストーリーはまあ... 続きを読む
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オリンピック
オリンピックを阻止する計画を練る一人の東大生と、警察の攻防が描かれる。... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: スイスロール
前半部までは、北京オリンピックを揶揄した本かと思ってました。
 北京オリンピックの前後2年半程中国に駐在していた者です。... 続きを読む
投稿日: 9か月前 投稿者: solaris1
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