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オリンピックの身代金(上) (角川文庫)
 
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オリンピックの身代金(上) (角川文庫) [文庫]

奥田 英朗
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第43回(2009年) 吉川英治文学賞受賞

内容紹介

昭和39年夏、オリンピック開催を目前に控えて沸きかえる東京で相次ぐ爆破事件。警察と国家の威信をかけた捜査が極秘のうちに進められる。圧倒的スケールと緻密なディテールで描く犯罪サスペンス大作!

登録情報

  • 文庫: 442ページ
  • 出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011/9/23)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4043860048
  • ISBN-13: 978-4043860043
  • 発売日: 2011/9/23
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.4 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
あまりのスリリングな展開に、あっという間に読み終えてしまいました。奥田さんの著作はシリアス路線よりもコミカル路線の方が個人的には好きでしたが、本書は別格です。

秋田出身の東大院生はなぜ東京オリンピックを妨害し、国家に対決を挑もうとしたのか? 早い段階で犯人は明らかにされ、警察側の追跡と犯人が犯行に及ぶに至った経緯が徐々に解き明かされていきます。その追いかけっこが実にスリリングでした。

とにもかくにもディテールへのこだわりが素晴らしく、市井の人々のちょっとしたやり取りなどから東京オリンピック開催当時の空気がよく伝わってきました。もしかして陰ではこんな騒動があったのか?なんて思わされるほどのリアリティでした。東京オリンピックをリアルタイムで経験していない人なら、上の世代にとって東京オリンピックがどれほどの重みを持っていたのかというのをよく理解できると思います。時折Youtubeで東京オリンピック開会式の映像を見ながら読み進めため、さらに臨場感が増しました。また、高度経済成長の陰で苦役を強いられた人々や、地方と東京の格差について考えさせられたりもします。

ズバリ、読んで損はありません。
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By RBM/MS VINE™ メンバー
この作者の作品としては、重目の内容になっていますので、ご注意を。
最近、TVでも小説会でも昭和30年代の高度成長期を懐かしむ作品は多い。

昨今の不景気を嘆き、良い時代を思い出したいのだろう。
この作品も舞台は、高度成長期。東京オリンピック前夜だ。
しかしながら、この作品は、昭和の暗部に焦点を合わせ、飾られて回顧されるような、その時代の現実をえぐっている。

その重さは、高村薫の”レディージョーカー”に通じる、閉塞感や、絶望感をも、感じさせる。
軽快な、サスペンス作品を期待しては、肩透かしを食らうことでしょう。

しかし、昭和を知る上では重要な作品です
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高度経済成長 2012/2/27
By 平和 トップ1000レビュアー
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高度経済成長の裏で安い労働力として重宝された東北の人々。高度経済成長期に起きた学生運動はこのような社会の歪みから生まれた必然だったのかもしれません。本書は1964年の東京オリンピック開催の東京が舞台です。内容的には東京オリンピック開催で盛り上がる首都の工事現場で虐げられるプロレタリアートの社会を垣間見た東大生が東京オリンピックの開催阻止を人質として国家を相手に戦うものです。本書が面白いのは、最初から犯人が分かっていることと犯人の動機および計画が分かっていることです。それだけになんだかニュースを見ながら犯人を追いかけいているような錯覚に陥ります。またミステリーから離れて、本書を読んで私が一番感動したのは60年代の東京や日本人の様子が非常に忠実に描かれていることです。誰もが日本を誇りに思い日本人に生まれたことに喜びを感じ、日本の益々の成長と発展を疑わなかった時代。そんな時代があったことに特に感動してしまいました。私は1970年の大阪万博の時代に生まれましたが、それでも小学生の頃は日本の発展が永遠のものだと信じていたし、日本人に生まれたことに感謝した事もあります。あれから四半世紀強が過ぎ、誰しもが自信をなくしている今日の日本を一体誰が想像したでしょうか。そんな自信を喪失している今の日本人に是非とも読んでもらいたい本です。そして本書を読んで意気に感じて頂いた皆さんともう一度東京にオリンピックを誘致したいものです。
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