Voice-Trekシリーズは、4年前から、DS-50→DS-71→DS-750と、ハイエンド機種を乗り換えています。
iPod nanoやiPod touch、Walkmanと併用していましたが、DS-50、DS-71の頃は、高機能・高音質のICレコーダーという位置づけが鮮明で、携帯音楽プレイヤーとしては今一歩という感じでした。例えば、『再生中に他の曲をリストで選ぶことが出来ない』『リピートや早聴き、遅聴きの設定が不便』等のような感じでしょうか。特に前者は携帯音楽プレイヤーとしては致命傷でした。
しかし、DS-750でこれらの懸案がほとんど解消されています。DSシリーズの特徴だったマイクが分離できる構造でないのは賛否両論あると思いますが、録音機能付き携帯音楽プレイヤーとしては、おそらく現在発売されている中で最高と思います。
また、microSDHCにも対応しているので、本体の4GBメモリだけでは不足がちなのもmicroSDHCカードで補えます。どうしても32GBや64GBの音楽データを持ち歩きたいのでなければ、充分でしょう。
何より、Walkmanより優れているのが、音場表現の性能でしょう。例えば、音が左右に大きく移動する曲や、左右端で鳴る音を聴かせる曲を用意して、同じヘッドホン・同じ音量でWalkmanと比較すると、その差は一発でわかります。自分の印象としては、
CD(原曲)≧DS-750>CDをMP3化してPCで聴く>Walkman>>iPodシリーズ
でしょうか。
DS-71の頃から搭載されているEUPHONY MOBILEの効果なのでしょうが、脱帽です。もともと、DS-50の頃から音場表現はiPodシリーズより良かった(言い換えれば、それだけiPodの音場表現能力は低かった)と感じましたが、EUPHONY MOBILEの搭載によって更に磨きがかかったという印象です。
そのかわりかどうかわかりませんがイコライザーはついていません。
そのため、高性能ヘッドホンと組み合わせて使うのがオススメです。廉価なヘッドホンでも違いはわかりますが、BOSE等の高級ヘッドホンを使っている方なら、iPodやWalkmanとの差がはっきりとわかると思います。
携帯音楽プレイヤーに対して、16GB超の大容量メモリや付加機能(動画再生機能、カラー表示機能、本体の薄さ、無線LAN機能等)を求めなければ、DS-750は、携帯音楽プレイヤーの音場表現に不満を持っていた人にとって間違いなくベストチョイスになるでしょう。
イコライザー調整無し状態での音質を更に突き詰めるならば同社のPCMレコーダーのLS-11という選択肢もありますが、日常の利用シーンでの手軽さを両立させるならば、DS-750の方がコストパフォーマンスは良いでしょう。
Podcastにも対応しているため、Podcastを聴かれている方にとってはiPodやWalkmanからの乗り換えもハードルが低いでしょう(LS-11はPodcastに対応していません)。
私自身もLS-11を仕事用として愛用していますが、手持ちの音楽データを再生するなら、DS-750でも不満はありません。
今回、通勤時やプライベートで使っていたWalkman(WM-S739F)から完全に乗り換えることを決意しました。それくらい、DS-750には満足しています。
なぜに、自称オーディオマニアと呼ばれる方々がDS-750をレビューしないのかが不思議な位です。
録音機能については、仕事で会議や商談の録音に用いる分には、操作性を含めて申し分ありません。この点はまさにVoice-Trekシリーズの良い所ですね。
(バンドやオーケストラの録音、サウンドスケープ用途なら迷わずLS-11を薦めますが)