前作『トップをねらえ!』の2枚のサントラが、アニメ作品のサントラとしては極めて異色な制作スタイルを採用していて、当時の私に妙なトラウマを残す位の衝撃を与えてくれた内容だっただけに(『響綜覧』は正直やり過ぎと感じられましたが…)、この『2』のサントラにも実は妙な期待をしてしまっていましたが、残念ながら(と言っていいのか…)アレほどのはっちゃけ具合は全くなく、ごく普通のサウンドトラックとなっています。ただ、作曲者の田中公平氏がインタビューの中で語っている通り、メロディの強いBGM(実はこれ、時代遅れなのだそうです)が揃っていますので、聴いていて楽しい音楽集となっているとは思います。
アニメ本編を見ている時は、絵柄やストーリーラインがあまりにも前作とは異なっているのに対して、音楽面では結構前作の色を残しているなぁという印象を持っていましたが、サントラとして音楽のみをまとめて聴いてみると、充分に『2』オリジナルの色も出ていると思いました。
確かに前作っぽい楽曲も目立つのですが、柔らかめの美しいメロディラインを持つ曲(特にM−3は曲の質、使用された場面共にお気に入りです。M−1、M−8、M−63なども印象的)も多く、『2』として新たに構築し直された世界観を楽しむことが出来るBGM集ですね。また、そんな中にもM−12、M−25、M−43の様に、前作ファンにとっては実に感慨深い、もしくは「ニヤリ」としてしまう様な楽曲も含まれており、ファンを喜ばせるツボをちゃんと心得たBGMが揃っていると言うのが感想ですね。
P.S.OP曲『Groovin' Magic』とED曲『星屑涙』をはじめてフルコーラスで聴きましたが、予想以上に印象的な楽曲でビックリしています。特にアニメでは使用されていない3コーラス目の転調がどちらの楽曲においても非常に特徴的になっていますので、是非御一聴されることをお薦めします。