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オホーツク諜報船 (角川文庫 (6121))
  

オホーツク諜報船 (角川文庫 (6121)) [文庫]

西木 正明
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

綿密な取材でレポ船=情報活動を行なう北海の男たちの実態に迫る。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 332ページ
  • 出版社: 角川書店 (1985/10)
  • ISBN-10: 4041628016
  • ISBN-13: 978-4041628010
  • 発売日: 1985/10
  • 商品の寸法: 14.8 x 11 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 504,665位 (本のベストセラーを見る)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
珠玉のルポ。日本固有の領土といいつつソビエト・ロシアに実効支配されている北方領土に接する街、北海道根室市。漁業の街・根室ではレポ船といって、ソビエト側に日本の情報を流す見返りに、ソビエト支配海域で漁を認められる特別な船があった。日本の漁民が生き残るために、そしてソビエトは日本の防衛情報を聞き出すために、双方の利害が一致してアンタッチャブルな漁船が生まれた。日本の国内法ではなかなか摘発できず、実態もよく見えないレポ船について西木氏が丹念な取材でレポートする。日本でもこういうことがあったのかと驚くこと必至。
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さすが 2010/8/25
形式:文庫
とんどの日本人にとって、東西冷戦は非日常の世界で起こっていることであり、日々の生活では実感することは無かった。だが国境(日本政府は国境と認めていないが)に位置する根室〜北海道東端〜に暮らす人々、特に漁師達にとっては北方四島問題は非常に身近な問題で、日々の生活に大きな影響を与えていた。海を隔てて見える色丹島はロシア人が実効支配している。冷戦時代、漁に出た人がソ連の国境警備隊に拿捕される事件が頻発した。拿捕された人は、ソ連の刑務所に送られ何年間か抑留された。

だが、なぜかソ連に捕まらない船があった。ソ連が実効支配している海は荒らされていないので漁獲量は大きい。いつも大漁で戻ってきた人は富をなし、根室には"御殿"が何軒も立ち並んだ。そのような人はソ連に賄賂を贈ったり、スパイの手助けをしているのだと噂され、「ロスケ船」「レポ船(ロシアに情報をレポートする船)」と陰口をたたかれた。警察も取り締まろうにも現場を押さえられない。ソ連が実効支配している所に日本の警察が行くわけには行かないからだ。ベトナム戦争時には脱走米兵が密出国したとも言われる。

...そんな時に、千歳基地のアメリカ空軍情報将校が行方不明になる事件が起こった〜

よく調べられてるなぁと思う。フィクションかとも思えるくらいだ。この本を書くにあたり著者は根室の漁師に混じって酒盛りをやり、レポ船員に張り付き、公安に聞き込みをし、北海道各地、シベリアをまわり、スカンジナビアまで脱走米兵に話を聞きに言ったという。昭和40年代の北の海の様子が良く分かり興味深い。

この話の主人公は、ソ連に拿捕された真面目な漁師。新婚だった彼が拿捕の5年後に釈放されて戻って来たとき、妻は他の男と駆け落ちしていた。そこから世界が動いていく。
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By 老人
形式:文庫
佐藤優氏が作者との対談で、愛読書として挙げていたので、興味をもって
読んでみた。
国境の漁港を舞台に、日本側警察とソ連国境警備隊の間で、駆け引きを
演じる猟師たち、そしてそのうち何人かはスパイ活動を行う「レポ船」として
仕立てられ、ソ連への情報提供を余儀なくされてしまう。
70年代に、レポ船の存在は断片的に知られていたが、綿密な取材により、
その活動を明らかにした著者の功績は大きい。加えて、抑揚のある筆致と
息をもつかせない展開で、読み物としても一級の作品になっている。
ただ、惜しむらくは、後半の展開が、エピソードのぶつ切りになっており、
若干理解しづらいことだろうか。
足で書いたジャーナリズムのお手本のような作品。
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