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5つ星のうち 4.0
耽美な、あまりに耽美な, 2006/1/1
レビュー対象商品: オペレッタ狸御殿 プレミアム・エディション [DVD] (DVD)
チャン・ツイイー、オダギリ・ジョー、待ってました。
オペレッタというタイトルと、アンチ・リアリズム、別名
「分けのわからない映画」耽美的な作風を旨とする、清順監督
ですから、一応、予想はしていましたけど、おん歳、80歳で
ここまで、サイケな映画を撮るとは、予想外です。感服します。
しかも、エロスとタナトスが仕込まれていて、これも哲学的、
絵画的、象徴的。でも、ミュージカルで楽しい。
チャン・ツイイーを期待していましたが、期待を裏切らない
耽美な美しさ、映像美でした。
もちろん、商業的に成功する映画とは、とても思えません。
こんな映画は、万人受けするはずはありません。
寝るヒトは寝ます、確実に。カネ返せって叫ぶヒトもいるはず。
でも、いいのです。万人受けする映画は、えてして・・。
書割とCGを多用し、観るものの度肝を抜きます。
日本的な錦絵を背景に、
御伽噺というか、昔話というか、狸御殿を背景に、
狸のお姫様と、人間の若様の悲恋を、歌舞伎というか、舞台と
いうか、オペラというか、色彩も鮮やかに、抽象絵画のごとく
すんなり描くその、頑固さ、美意識の強さは、比類がありません。
日本の映画作家は数々あれど、鈴木清順監督ほど、様式美、
観念、耽美な作家も、少ないです。
みんなにお勧めする映画ではありませんが、はまる方には、
はまるかと。
薬師丸ひろ子も好演。平幹二朗は、彼お得意の、蜷川マクベスばりの、
驚愕のメイクと演技で魅せます。
つまり、変な映画ですが、こういうのも総合表現芸術として、
「あり」なんだな、というのをよくわからしめてくれます。
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5つ星のうち 4.0
1923年生まれ恐るべし, 2005/8/25
レビュー対象商品: オペレッタ狸御殿 プレミアム・エディション [DVD] (DVD)
ハチャメチャ、好き放題、やり放題の映画が、つまらなくない!!
かといって、面白いかというとそうでもないのだけど。(苦笑) 合成などはデジタルを使っていながら、おそらくわざと稚拙な感じだし、セットも明らかに作り物と分かる。だけど、衣装は豪華絢爛でお金がめちゃめちゃかかっており、演じている役者も真剣に演じている。
凄いらしいと聞いていたCG映像と、あの声の『美空ひばり』が登場した時点で、なんだか良く分からんかったこの映画に私の中でナットクがいった。結局期待どおり(=予想どおり)の「清順映画」なんですよ。オダギリジョーとチャン・ツィイーの美男美女のワンシーン、ワンシーンを楽しむことができたからOK、OKと納得しましょう。
なぜか「ソーダ水の雨が上がって~」とこのフレーズが頭をかけめぐるし。(笑)
3時間もの特典映像が付くそうで、それだけでも価値はあるね。
15 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
清順大爆発, 2005/8/21
レビュー対象商品: オペレッタ狸御殿 プレミアム・エディション [DVD] (DVD)
前作『ピストルオペラ』から4年(途中、SABU監督『幸福の鐘』に出演などあったが…)、鈴木清順監督が帰ってきた。
日活以降は寡作なので、このくらいの間隔はむしろ短いくらいだが「待ってました!!」と久々の新作がうれしい。
この『オペレッタ狸御殿』は何かと話題が多い。
ひとつ、チャン・ツィイーの日本映画初出演・初主演
ひとつ、美空ひばり 奇跡の復活(ただしデジタルで)
ひとつ、カンヌで特別上映…などなど。
しばしば「わからない」と言われる清順映画ですが、
個人的にはストーリーとかを楽しみたければ他の映画で見ればいいし、
清順映画の良さは監督の世界観とか美意識、哲学が映画の中に凝縮されていることだと思っています。
当然、『オペレッタ狸御殿』もストーリーは飛び飛びでわかりにくい。
が、鈴木清順にしか創れない独特の世界を堪能できる。
まるで夢を見ているような脈絡なくつながる物語にひきこまれる。
チャン・ツィイーのたどたどしい日本語が妙にかわいらしくほほえましい。
そして、美脚にノックアウトされた。