本書の第1版は1990年にアスキーより『オブジェクト指向入門』として翻訳出版
され、大ベストセラーになりました。現在でもソフトウェア開発に携わる人々に
は欠かす事のできない必読書として多くの支持を得ています。今回の第2版も翻
訳出版を切望する声が多く、また関係者からもこの分野の定番書として認知され
ています。
第2版は、第1版の約3倍、1900ページ以上のボリュームで、「原則・コンセプ
ト」と「方法論・実践」の2分冊(1分冊約960ページ)になりました。本書は上
巻に該当する「原則・コンセプト」編です。
第1版と比べて大きく変わったのがソフトウェア開発の上流工程への踏み込みで
す。第1版はオブジェクト指向分析の原理原則への深い議論が中心でしたが、本
書は、その原理原則の上に分析設計を進めていくための視点が織り込まれていま
す。本書の根幹をなす原理原則の1つが「契約による設計(Design by
Contract)」の概念です。この概念はソフトウェア開発のライフサイクルを通し
て非常に重要かつ有用です。
下巻の「方法論・実践」編では、モデリングのための視点、分析設計の原則を丁
寧に解説しています。また、数多くのデザインパターンや実装技法、希少な存在
である手法上の詳細な探求、継承をうまく使うためにはどのようにしたらよいの
か、そのほかにもオブジェクト指向方法論、オブジェクト指向分析に関する話題
に多く触れられ、オブジェクト指向開発環境に関しての記述が豊富です。
■訳者紹介
酒匂 寛(さこう ひろし):
1958年生。東京大学農学部獣医学科卒。汎用機のCOBOL プログラマとしてキャリ
アを開始。UNIXワークステーション上でのシステムプログラミングや大規模アプ
リケーション開発などを経て、1990 年ころよりオブジェクト指向開発に携わ
る。1994 年以降オブジェクト指向を中心としたコンサルティング、2006 年現
在:有限会社デザイナーズデン代表取締役社長。
訳書『オブジェクト指向入門』『プログラミング言語理論への招待』アスキー、
『ソフトウェア要求と仕様』新紀元社、著書『課題・仕様・設計 - 不幸なシス
テム開発を救うシンプルな法則』インプレス
登録情報
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