ブルーノートのバードのリーダー作には、これと姉妹作のような次作「バード・イン・ハンド」があるが、私は、こちらのほうが断然好きだ。やはり、こちらには、マクリーンとウイントン・ケリーがいるからで、この二人がいるとセッションが白熱して来ようというものだ。また、ブルーノート第1作ということで、バードの演奏にも格別、力が入っていて素晴らしい。
1曲目の「ラバー・カムバック・トゥ・ミー」からハイ・テンションだ。気合の入ったバードの進軍ラッパが素晴らしい。アート・テイラーのドラミングが熱い。その後、バラード1曲を挟んで、あと4曲は、ご機嫌なハード・バップ大会が繰り広げられる。マクリーン節が満喫できるし、何よりケリーが好調だ。アダムスもフレッシュだし、サム・ジョーンズの粘るベース音も良く捉えられている。まさにハード・バップの見本というようなセッションだ。
ウィントン・ケリーとバード、マクリーンの共演だが、これが以外と少ない。バードとは「Sonny Rollins」(Blue Note),「Modern Jazz Perspective」(Columbia),「My Babe/Bunky Green」(Vee Jay)のみ、マクリーンとは、何と、このアルバムのみ。まさに、ケリーとマクリーン一期一会の作品だった(少なくともレコーディングでは)。ケリーはほとんど、リバーサイドの専属だったので接点がなかったのか。
もともと録音が良いし、この盤におけるバンゲルダーのリマスタリングも良い。このシリーズではお奨め盤です。
ちなみに、このシリーズ全体にいえることだが、インナーの写真が貴重。特に若いマクリーンの笑顔が最高です!!