●話し手
監修者:北島義弘、倉田克徳
編集協力:幸地司、長瀬嘉秀、濱野賢一朗
●北島:新しく刊行される『オフショア開発PRESS』には大いに期待しています。オフショア開発PRESSが情報を共有し発信する場になることでオフショア開発に対する現場の認識が変わってくると思います。日本からの情報だけではなく、外国からの情報もカバーしていけるといいですね。また、日本の単なる下請けではなく、相手国の事情も考えた相互に発展していけるモデルを作っていければと思っています。
●倉田:最初は中国が中心の構成になると思いますが、インドやベトナム、他のアジア諸国についての情報も欲しいですね。アメリカとフィリピン、インドの間のようなオフショアだと、英語で仕事ができるので、ブリッジという仕事があまり注目されないのですが、日本のオフショア開発では必ず言語の問題が出てくるので、今までにはない新しい知見が出てくるのではと思います。
●長瀬:開発拠点が世界的に分散する中、どういう開発プロセスが適しているのか考えていきたいと思っています。例えば、ベトナムのオフショア先は欧米の仕事をしていることが多いので、UMLやアジャイル開発を知っているし実際にそれで仕事もしています。ただ言葉の問題があって日本との開発はしっくりこないところがあります。日本の事情を知らないので、文化的なギャップもあります。逆に中国には日本語を話せる人が相当数いますが、UMLやアジャイル開発を知っている人は限られています。それぞれ特性が違うところをUMLを切り口に見ていけたらと思っています。少なくとも日本国内のプロジェクトのように開発メンバーを1ヵ所に全員集めてというわけにはいきませんから、どういうアプローチが適切なのかを発信してもらえればと思います。
●幸地:オフショア開発PRESSには、オフショア開発者コミュニティの場になってくれることを期待しています。オフショア開発についての経験はあっても、他社ではどうやっているのか、本当に自社の方法でいいのか気になっている方がたくさんいらっしゃいます。オフショア開発のコミュニティを作ることで、分散しているノウハウが積み重ねられていけばいいのではないでしょうか。オフショア開発PRESSの中国版や英語版もできるともっと効果的だと思います。
●濱野:中国やアジアの方々が大学や専門学校でコンピュータの専門教育を受けているといっても、実際どういうことを学んだりどういう志向性を持っているのかは案外知らないものです。日本人からすると偏った学び方をしているかもしれません。現地の教育の現状を伝えてもらい、どういうところが強くてどういうところが弱いのか具体的に教えてもらえると有益なのではと思います。
◆編集部:お忙しいところ有益な議論をどうもありがとうございました。オフショア開発についての情報を集め発信していく場になるべく企画や誌面構成等を考えていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
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