▼第1部では、中国オフショア開発プロジェクトの現場で実際におきた様々な問題を取り上げます。発注側と受託側それぞれの視点から、実際に中国で発生した失敗事例を検証して、失敗原因や教訓について言及します。
▼第2部では、外国人技術者に向けた設計書の作成法、外国人ブリッジSEへの指示伝達の留意点を述べます。前半では、オフショア開発の問題解決を妨げる思い込みや先入観を排除するために欠かせない論理的思考の重要性を強調 します。次いで、後半にはオフショア開発で頻繁に遭遇するケースを題材に、「書いてなくても専門家として気がつくべき」という日本的商慣習は通じないこと を前提とした文書作成の技法を紹介します。
▼第3部では、異文化コミュニケーションの基礎理論とフレームワークを問題解決プロセスに適用する際の注意点を解説します。これまで経験則でしか語られてこなかった"文化の壁"を克服する方法や異文化コミュニケーションに関する問題解決フレーム ワークを紹介します。実践ケースでは、組織行動の基本概念を踏まえて、オフショア開発の問題解決を議論します。
▼第4部と第5部は、オフショア開発コーディネータの行動特性モデルを元に、業務命令や作業 依頼ではなく信頼や促進・協調によって外国人技術者に影響力を与えるオフショア開発コーディネート業務を提案します。第4 部では、オフショア開発プロジェクトの屋台骨を支えるオフショア拠点との窓口調整役に必要な4つの行動特性について言及します。
▼第5部では、第三者的にプロジェクトの外側から事業戦略としてのオフショア開発を成功に導くPMO スタッフやシニアマネージャに欠かせない2つの行動特性を提示します。どんなことがあってもオフショア開発を嫌がる"オフショア開発抵抗勢力"をやる気にさせる方法など、技術者が苦手とされる組織 行動論や社会心理学に基づくフレームワークが特徴です。
▼最後に第6部では、事業戦略としてのオフショア開発の意思決定に欠かせないマクロ的な概況を包括的に解説します。一般論から入り、中国やインド、ベトナムの個別具体論に切り込みます。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
この書籍が4年前にあれば・・・,
By かつ - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: オフショア開発に失敗する方法―中国オフショアのリスク管理 (単行本)
オフショア開発関係者なら手元においておきたい1冊です。この書籍が、私がオフショア開発に初めて携わった 4年前に出ていたら、どれだけ助かったことか・・・。 例えば、「中国人人材」と「意思疎通」に関する 多くの勘違い(というか過大な期待)と それに起因する失敗は、以下を読めば避けることができるでしょう。 失敗経験者である私が保証します(笑 ■人材に関する考察・技法 「中国オフショア開発で決定的に足りない能力」(48ページ) 「中国ベンダ、中国人リーダの見極め法」(225ページ) 「ブリッジSEの限界」(193ページ) 「一流大学出身者に興味なし」(303ページ) ■意思疎通に関する考察・技法 「通訳に関する代表的なトラブル」(38ページ) 「なぜ日本人技術者の文章は下手なのか?文書作成10技法」(53ページー) 「品質を決める差異認知プロセス」(104ページ) 「細かくチェックしても中国人は指示待ち人間にならない」(186ページ) 「品質管理の成熟度を見極めたい場面での悪い例・良い例」(241ページ) 示唆に富んだ内容がコンパクトにまとまっていて 「そうそうそう!」と共感できました。 また、コラムという形で紹介されている豊富な事例は誰でも楽しめると思います。 その他、ダイバーシティ(多様性)マネジメント、 文化のバームクーヘン構造とホフステッド理論、 コンピテンシー理論、認知心理学、 異業種(製造業、商社)での事例といった、 幅広い観点からの考察が盛りだくさんで勉強になります。 ただ、これらの内容は、基礎となっている理論を 多少なりともかじっておかないと、 すんなりと頭に入ってこないと思います。 強いて難点(?)をあげると、 それぞれの部・章の内容は独立していて どこからでも読めるというメリットがある反面、 書籍全体で大きなストーリーがあるわけではないので、 内容が突然切り変わります。 なので、一気に読もうとすると頭を切り替えるのが大変かも。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
国内開発でも問題の根っこは同じかもしれない,
By
レビュー対象商品: オフショア開発に失敗する方法―中国オフショアのリスク管理 (単行本)
タイトルからは、体験談をおもしろおかしく紹介した軽めの読み物を想像するが、あにはからんや、中身はかっちりとしたオフショア開発のベストプラクティスである。実際の失敗事例を教材にしているのでリアリティをもって受け止められるのがよい。抽出されたリスクはコミュニケーション系がほとんど。オフショアの失敗事例は国内では起こりえない珍しいものなのでオフショア特有の問題と思われがちだが、実は国内のシステム開発も全く同根のリスクを抱えていると気付かされた。国内であっても委託先は「オフショア」だと思って本書の方法論を応用する、というのもありかも知れない。
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
どこかで見たことのあるタイトルだけど…,
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レビュー対象商品: オフショア開発に失敗する方法―中国オフショアのリスク管理 (単行本)
何もない中で始まったオフショア開発プロジェクトにいきなり放り込まれ、プロジェクト自体の知識も少ないなか、異国の地に投げ込まれ、もみくちゃに なりながらも拾い出した自分なりのノウハウの大部分がこの本に書かれて いて、悔しいながらも5つ星です。 ちなみに表紙を除いて体裁は何か微妙に古くさいです。教科書的なものを 目指すということなので狙っての事でしょうか。 さらにちなみにですが似たようなタイトルの「ITプロジェクトを失敗させ る方法」は同じ出版社からの本のようで、妙に納得(?)です。
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