著者は、見開き2頁に、オバマ大統領の演説や記事等から大統領の英語を抜き出し、(超訳のような完璧な)翻訳を行ったうえで、下半分にこれらに関する言語的な解説や内容の解説を入れてくれている。所々の固有名詞は、サポート役の方か出版社の方で解説を小文字で添えており、非常に読みやすく、色彩も構成も素晴らしいと思う。暫く前に出た「it」「if」の本だって、タイトルの付け方やまとめようによったら、更に読者層を広げられたかもと思うが、本書はそうした意味では完璧だと思う。
内容であるが、著者松本氏の相変わらず鋭い言語感覚から、
-一蓮托生:all in this together
-紛争の種をまく:sow conflict
-に対し弁明する:apologize for *謝罪ではない
-ピッタリな名前:killer name
-感じろ、考えてはダメ。本能で行け!:Feel, don’t think! Be visceral.
などなど、「ああ、こう言う日本語に当たる英語か(その反対も)」、としばしば感心しながら読んだ。
もし、各頁に掲げられたオバの英語が、ミニCDででもついていたら、もしくは出版社のサイトにでも、まとめてアップロードされていて聞きながら本を読めるようにされていたら、あと500円アップされても飛ぶように売れただろう・・・と思うぐらい、完成された印象を受けた。