世界の王様=アメリカ大統領と、その周辺を見続けている著者による、オバマ政権誕生から
2010年7月まで(肝は2009年末に発表された、アフガンへの3万人増派を巡る−明と暗それぞれで
行われた−駆け引きの部分)を描いた一冊。
・アフガンとパキスタンはセットで考えないといけない。
・アフガンにアメリカの資源を湯水のように突っ込むのは無理→現実的な目標が必要。
・パキスタンはアメリカとタリバン等のテロ組織(向こう考えもあるが、便宜上、こう記す)
それぞれと繋がっている。つまり両方を天秤にかけている。協力の条件に、核武装を認めろ…と
まで言っている。
・「チームオバマ」も(スタッフが多い故に)多数の派閥に分かれている。世界史に残るような
ことも、実際は個々人の対立が多分に影響している。
・軍部とホワイトハウスの差。
・統合参謀本部が本来の機能を果たせていない(成否がシステムでは無く人に依っている)。
…等々、「歴史を作ってきた人」を身近に見ていた(会える)著者ならではの情報満載。
それだけでも読む価値有り。
そしてアメリカ合衆国大統領が物事を決めるまでに、どれだけの過程・問題・柵を乗り越えないと
目標に届かないのか?アメリカ政府(ホワイトハウス)の政策決定構造を知る一助にもなります。