あまり意識をしていないけれど、女性の体には「女として生まれてきたのだから女としての性を生きたい」という意思があるのです。その意思を無視していると、あちこちに弊害が出てくるのではないでしょうか?女性は子どもを産み次の世代を受け継いでいく存在で、生物としてはそれを目的に生まれてきているので、その力を使わずにいると、多くのエネルギーが行き場を失ってしまうのです。たとえ性経験や出産経験が豊富にあってもそれが本当に体に向き合う経験でないとエネルギーは本当に満たされたとは言えないのです。--女性のからだの本質的なことについて再考していく1冊。
著者は山口県生まれ。1981年京都薬科大学卒業。1999年ロンドン大学PhD(疫学)。ロンドン大学衛生熱帯医学院研究員およびJICA(国際協力機構)疫学専門家として疫学研究、国際協力活動に携わる。2001年より国立公衆衛生院(現・国立保険医療科学院)疫学部に勤務。応用疫学室長を務める。2004年より津田塾大学国際関係科教授。著書に『昔の女性はできていた』(宝島社) 訳書に『パワー・オブ・タッチ』(メディカ出版)など。
登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
194 人中、171人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
一本の糸で繋がりました!,
By mova (Japan) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す (光文社新書) (新書)
著者が母と同じ大学の出身者ということと、最近自分の心身のコンディションを前以上に気にするようになってきたこともあり、手にとって読んでみました。
この本のタイトルにあるように、既婚の中年女性でいわゆる「オニババ」に当てはまる人が身近に何人かいるのをこの本を読む前から薄々感じていたからです。それらの女性に共通して感じるのは、「うるおいのない感」「ギスギスして余裕がない感」「夫との結婚生活全般に満足していない」「それらゆえに(←個人的な予想です)、子供など夫以外に者への世話に過剰に執着する」などがあります。 こういった女性たちの行動は、家庭生活の中心だと思われる夫との生活に満足していない がゆえに、その掛け口として子供など自分の支配下に置けそうなものに自分の思いを実現させるべくコントロールしようとしている、と私なりに解釈していました。 それが、この本を読み、やはり女性という性を押し殺してしまっているがゆえのヒステリックな行動なのでは思い、今までの我流の解釈がすっきりを一本の糸で繋がるような読後感を 感じました。 他のレビューにあるような批判は、出てくるだろうと思いました。 それは、著者ご自身にもうまく言葉で説明できないところがあるからだと思います。 私は30代で未婚、勿論子供はおりません。それはおろか、結婚することに不安すら感じている 者です。結婚したいのか、結婚したくないのか、自分でも解かりかねるところがあります。 また、自分の子供時代の経験から結婚生活が幸せと決して思うことはできない。このまま子供を生む機会がないまま人生が終わってしまうかもれないと思うこともあります。 でも他のレビューにあるように、子供を生んでない女性を見下したり、女は結婚して子供を生んでなんぼのもの、といった風には著者のメッセージを受け取ってはいません。 確かに、著者ご自身は、出産ということが女としての性を尤も強く実感できる体験として、 強く主張していることが認めます。ですが、そうではない女性をさげずんだりしているとは 思えないのです。 つまり、著者のおっしゃりたいことは、いくら医学が進歩して生殖医療が盛んになったとしても、やはり女性(genderとしての女)である前に、生物とてのメスであることを決して 軽視してはいけない、そしてその出産は女性としての身体性を実感できる最大の体験だとなので、それを怖いとか痛いとか恐怖感ではなく喜びを持って積極的にその機会を持って欲しいと おっしゃっていると思うのです。 今までの義務教育での保健教育や女性紙での出産プロジェクト特集も、子供が生まれてくる過程を生物学的にしか扱っていなかったり、出産できるような体を作るためにどうしたいいのかというった手段だけがほとんどで、女性の体と向かいあって、それを楽しむという観点は見うけられませんでした。 また、身近な大人や出産した友人から出産の経験を聞いたり、楽しい出産経験を伺う 機会がありませんた。 そのため本書を読んだことによって、出産は楽しいものになりうるんだという安心感と 女性の身体性を取り戻すことの大切さを改めて教えてもらえたような気が致します。 ですが、育った家庭環境や今現在自分の周りの環境状況もあり、この本を読んですぐには結婚&出産をしてみようと踏み切ることはできませんし、そういった女性も多いと思います。 ですが、生物としての本能的な機能を意識して、それを楽しむこと喜びと慈しみを持って 自分の体と接する事は、生涯未婚であろうが、子供を生もうがそれに関係なくおのおのが 自分の体内に意識を持ってすればできることだというメッセージを本書から受け取りました。 本書が、女性の出産について対する感情的な議論ではなく、女性の身体性について広く考える きっかけの書となればいいな、と思います。 男女と年齢を問わず、先入観なしで読んでもらいたい一冊ですね。
101 人中、88人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
自分の「女としての体」に自覚と誇りを感じられる本です,
By ゆきうさぎ (京都市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す (光文社新書) (新書)
私は、この本を高く評価している1人です。 30台前半、未婚、結婚してこどもを育てたいので、準備中、です。 私はこの本を二年ほど前に読みました。 その前に、「女は毎月生まれかわる」を読み、自分の女としての体に 肯定的な関心を持ち始めていた頃でした。 私は育ってきた中で、あまり「女であること」を肯定的に捉えられませんでした。 受験の時も整理が邪魔だとしか思えませんでしたし (寝込むほど生理痛がきつかったのです)、「今の世の中、 『女であること』は、不利にしか働かないなぁ」と思いながら、大人になりました。 多分、同世代の多くの女性が、程度の差はあれ、そうだと思います。 「こどもなんて、絶対要らない!」と、20台半ばまで思ってました。 高校生の時に、病院での出産で会陰切開の話を聞いて、 「絶対産まない!」と思ったりもしました。 女性であること、子供を産み育てること、に対して 肯定的なイメージをほとんど聞かないまま、育ちました。 結婚すら、いいイメージが持てなかったので、するつもりはありませんでした。 でも、それは落胆していたからです。 女であること、自分であること、結婚生活に対して、など。 落胆に気付いたら、自分がそれを望んでいることに気付きました。 強く望んでいたから、落胆していたのです。 そもそも、「資本主義」というものが、女性性、女性の体のリズム、母性とは 相容れない物だと思います。だから、資本主義が極まってきた現在、 女性が自分の女性性や母性をなかなか大事に育てられないのは、 無理もないことだと思います。 私は、この本を読んで、自分の「女としての体」に 自覚と誇りを感じられるようになってきました。 とても良いきっかけでした。 もちろん、この本の後にも、色んな本を読みました。 (野口整体、気功の本などを読んでいます) そして今、女性の体の可能性を体験してみたくて、うずうずしています。 確かに、言葉足らずな所はあると思います。 (それは、ページ数の加減もあるのかも知れません。本というのは、 著者が書きたい分量だけかけるわけではなく、製本の関係で、 すごくページ数の制限があるそうです。) そして、全てにおいて同意見では、もちろんありません。 でも、それを差し引いても、きちんと読めば、著者の言いたいことは伝わると思います。 私は、三砂さんは、女性の体の可能性、それがとても素晴らしく 深い物であること、を伝えたかったのだと思います。 エネルギーがあるのだから、どういう形であれ使わないと、 行き場を失ったエネルギーが鬱積してしまうよ、ということも、 伝えたかったのだと思います。 要するに、女性はすごい、てことですよね。 「子供を産めない人はどうなんだ?不幸だというのか?!」という 意見も見ますが、そのこともきちんと書いてあると思います。 それに、「子供が産めない人(私だって、そうかもしれません)がいるからと言って」 だからといって女性の体の可能性について述べるのはダメなこと、 というのも、おかしなことだと思います。 捉え方は、人それぞれです。 そもそも、本というのは、全ての箇所で自分が賛同できる、 というのはほとんど無いと思います。 エッセンスをくみ取れば、それで十分ではないでしょうか。 そして、私はエッセンスは上に書いたことだと思います。 否定的に取られた方は、なぜそう捉えたのか、ということを、 自分に静かに問いかけてみて欲しいな、と思います。 自らの落胆、いきどおりなどが、ありませんか? それが悪いというのではなく、自分の感情を感じてみて欲しいのです。 細部にこだわるのではなく、大きな所で、この本は読むべきだと思います。 大きく見れば、産むにせよ産まない(産めない)にせよ、女性を応援しているのは、 私から見たら、明らかです。 現代社会で女性が置かれた立場、そもそも社会構造がおかしいこと、 女性の身体性をとりもどすこと、などなど、考えるきっかけとして良い本だと思います。
83 人中、72人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
主張内容自体はいいんだが・・,
By
レビュー対象商品: オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す (光文社新書) (新書)
この本の主眼は、出産をもっと大切にせよ、ということである。著者は出産について世界的に仕事をしているようで、ブラジルに助産婦を育成したりしたエピソードなど興味深い話も多い。また、70歳の女性より80歳の女性の方が心身ともに健やか、という意見を述べているが、私の医師としての経験上からも、年齢が下がり出産数が少なくなるほど「女性がオニババ化している」のは共感できる。(今の若い母親達は本当にエゴの塊で、「母性」という暖かいものを感じさせる人はあまりいない。小児科や産婦人科よりキツイ医療はたくさんあるにも関わらず医師の小児産婦人科のなり手がいないのは、「もうオニババに付き合っていたら生命の危機を感じる」という医師の悲鳴なのかもしれない)
しかし、本書は非常に危険な内容が多い。ブラジルは(女性を高める本来の出産をないがしろにする)帝王切開が多いのに日本より子供の育児について意識が高い、という主張は明らかに矛盾するし、「女性が生理を経験することで数十年の修行を積んだ武道家に匹敵する身体性を持つ」という主張は意味が不明瞭で説得力ゼロ。おまけに30過ぎの看護士は妻子持ちの医師の愛人なんだというのはセクハラであり、また本書は出産を神聖化するあまり、子供が出来ないと悩んでいる女性が本書を読んだら立ち直れないのでは・・と危惧もする。くれぐれも本書をうのみにはしないでね。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|