シリーズ3作目らしいです。
『恥ぢらい』というテーマに沿った作品達ですが、ちょっとした既視感を覚えるのは記述するに及ばないことですね。
今回は全体的に絵もストーリーも満足するには充分だと思いました。
以降、個人的な感想を述べていきます。
左が著者。【】内が作品名です。
つむらちた【ミキの冒険】
鬼の居ぬ間に洗濯ならぬ、姉の居ぬ間に女装。
ほんわかとポップな感じの風潮でかわいいです。メインキャラが子供なので、子供ならではの反応がなんとも微笑ましい(笑)
≪10歳以上≫という規定をしっかり守るところが「子供だな〜」と思わず笑ってしまいました。その代わりに主人公にプレゼントを選んでくれる友達。
二人の仲の良さを身に沁みるように感じました。二人は将来どんなふうになるんでしょうね…
ひな姫【あまはら君お願いっ】
凛々しく繊細なキャラが綺麗でした。小悪魔な先輩に女装を強いられるというのは、よくある話。
ストーリーは申し分がないと言えばないけど、物足りないと言えば物足りないという、そんなカンジ。
似たような話を見てきたからか解りませんが、もう少しひねりが欲しかったかな……?
九重リリコ【かりそめをとめ】
プリントを届けに来たクラスメイトが、主人公の本来の容姿(ちょっとした手違いもあるが……)を知り、告白するお話。
個人的に今回のベスト。絵は前回よりも綺麗に感じます。
ほとんど自然な流れで女装を始めた主人公ですが、小野寺くんが告白するのも頷けるくらい可愛い!
熱が出て紅潮した顔って、可愛く見えますよね(笑)
学校と家でのギャップの話しはこれまで何度と見てきましたが、
この話は前者の印象が出過ぎない程度に抑えてあるので、可愛さがより引き立って見えます。というか女装しなくても可愛いです。
ストーリー展開というか、絵の魅せ方も上手なので、読んでて楽しい作品です。
続編を出してもらいたい。
クロマメ【ヤマトナデシコにナリタイ】
主人公よ、君はなんてあくどいんだ……。
ホームステイに来た子の要望にこたえるはずが、大きく脱線した方向へ行くのは面白かったです。
絵に関しては癖が強いのか解りませんが、目が変わればまた印象も変わるのではないかなと思いました。
吉田悟朗【ナイショの花嫁さん】
女装に憧れ、過剰な妄想をする男の子の話。
すごく細かなところまで書き込んであるのと、コマ取りが一本の漫画のそれと変わらないので、限りなく独立した作品に近い出来栄えです。
ただ、主人公のオーバーな妄想に私はついていけませんでした(苦笑)
とめきち【友達だったのに!】
女顔の友達に策をもって女装させるお話。
キャラはいいですが、ストーリーが単調で少し物足りなさがあります。同様に、魅せ方も。
女の子のように表情をコロコロと変えるのは可愛いです。後半彼をめぐって取り合いをしてるのが妙に生々しい(笑)
オチの口元だけをみせる描き方では、なんだか彼が図っているニュアンスが強いです。
著者が狙ってやったのかは謎ですが……。
お忙しかったのか、服や背景がぞんざいな気がしました。好きな絵師さんなだけに、もっとじっくり描いてほしいです。
うおぬまゆう【日本男子の心得は!?】
顔のそっくりなイトコに代わって大和撫子大会(?)に出るお話。
日本男児を極めようと奮起する主人公だけど、なぜか撫子の道へと落ちてゆく(?
キャラを引き立たせる何かが足りないように思います。それがなんなのかは解りませんが…。
佐々未とりの【色づきリップ】
幼い弟の女装に悩む兄が、相談した友達の提案で自ら女装してみるお話。
可愛くて、面白い作品。今作品の中で『恥ぢらい』を一番引き出せている作品だと思います。
セリフで説明するのは簡単ですが、絵だけで主人公の感情を上手に表現されています。一読の価値あり。
オチの少し意味深なセリフが、揺れる主人公の気持ちを描いていて、「どっちなんだろうな?」と懐疑心を抱かせてくれます。
次回作も激しく期待!
水上蘭丸【蝶々変化】
破れてしまった服の持ち合わせがなく、しかたなく女の子の恰好で帰路につくが道中近所のお兄さんに辱めを受けるお話。
毎度思いますが、水上さんの絵は独特でブラックユーモアって感じがします。
今回も例に漏れず、少しえっちなお話です。コマわけの線が黒いので、かなり雰囲気が出てます(笑)
その独特な世界に引き込まれそうな作品です。
長々と書いてしまいごめんなさい。
総合的に☆5つとしたいところですが、まだまだ期待できる作品が多いので☆4つとさせていただきます。