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オディロン・ルドン―自作を語る画文集 夢のなかで
 
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オディロン・ルドン―自作を語る画文集 夢のなかで [単行本]

Odilon Redon , 藤田 尊潮 , オディロン ルドン
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

19世紀末~20世紀初頭、「黒」と自在な色彩感覚でシュルレアリスムを先取りする華麗な幻想世界を創造したオディロン・ルドン。画家が遺した手記や手紙から自作についてのコメントや芸術観を綴った文章を選りすぐり、作品とともに集成したオリジナル画文集。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ルドン,オディロン
1840年フランス、ボルドーに生まれる。1863年彫刻を始める。版画家ルドルフ・ブレダンに出会い、銅版画とリトグラフの技法を習う。1867年サロン版画部に『浅瀬』入選。1879年最初のリトグラフ集『夢のなかで』を刊行。1881年パリの『現代生活』誌社で初めての個展を開く。1884年独立芸術家協会創設に参加。1903年レジオン・ドヌール勲章を受ける。サロン・ドートンヌ創設に参加。1916年オディロン・ルドン、パリの自宅にて歿

藤田 尊潮
1958年生まれ。早稲田大学大学院博士課程満期退学。パリ第4ソルボンヌ大学DEA。現在、武蔵野美術大学教授。専門は20世紀フランス文学、フランソワ・モーリアック、サン=テグジュペリなど(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 142ページ
  • 出版社: 八坂書房 (2008/05)
  • ISBN-10: 4896949080
  • ISBN-13: 978-4896949087
  • 発売日: 2008/05
  • 商品の寸法: 21.2 x 15.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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13 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
小生は、一年に何回かルドンの所蔵作品がたくさんある岐阜県美術館に行く。
かつて19世紀後半の文学に関心があったことがあり、ルドンのオリジナルが
身近に見れるのは、幸いなことであった。
この本には、岐阜県美術館で見たことがないような絵ばかりが載っている。
充分ルドンの絵を見てきたつもりだったので、ほかのルドンの作品が
見れたことは、新たな発見があった。
わたしは、美術が専門ではないので、こんなしろうとがこの本にコメントを
書くのは、気がひける思いだが、19世紀から20世紀文学、芸術に
関心がある方には、一読の価値があるのではないだろうか。
ルドンという意外な人物像がつかめることだと思う。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By RL
形式:単行本
象徴派にカテゴライズされる画家ルドンというと、奇妙なモノたちが蠢く漆黒に支配された世界を描く初期の作品と、ほぼ混合もなされない彩度の高いたくさんの色が絶妙のバランスをもって配置された花(しかしもちろん実在はしない)などの晩年の作品とでは、どちらを思い浮かべる人が多いだろう。

私はもともと、どちらのルドンも好きだった。
美術書の中には、幼少の頃から孤独感に苛まれていた彼が、40代で結婚し、画家としても軌道に乗って、それなりに幸福な家庭生活を送るようになったために、画風が一大転換を遂げたのだというものもある。
が、本当にそうなのだろうか、事情はそれほど単純なものなのだろうかと、兼ねてから疑問に思っていたのだった。

作品と彼自身の文章とを紹介しつつ編年体で巧みに構成された本書では、「黒の本質」、「芸術家と愛好家(ディレッタント)」、「林檎を描く」等々の中の鋭く核心を衝く言葉から、おぼろげではあるが、上記の変化の機微のようなものを感じ取ることができたかと思う。
すなわち、漆黒の世界と色彩の世界とは、決して相反するものではなく、また彼自身、前者から逃れたかったわけではないのではなかろうか。
そうして、鮮やかな花や神話の世界の裏側に、いわばその翳として、漆黒は常に潜んでいるのでは。

いちばん最後のページに作品「ペガサス」とともに掲げられた、彼の素晴らしい言葉のひとつを、ぜひ記しておきたい。
 
 「判断することは理解することではない。
 すべてを理解すること、それはすべてを愛することだ。」
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ロビン トップ1000レビュアー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
東京三菱一号館で開催されていたルドン展を軽い気持ちで鑑賞したところ、予想以上に良かったので、更にルドンのことが知りたくなって購入しました。
 本書は初期に多かった白黒のリトグラフと、中〜晩年の鮮やかな色味の油彩画の比率が半々くらい収録されていて、ルドンを概観するのに適していると思います。何より、作品と専門家による解説から成る<画集>ではなく画家本人の言葉とともに作品を鑑賞できる<画文集>であるのが魅力です。巻末にはルドン作品を所蔵する国内の美術館のリストも載っていて親切です。
 
 ルドンは作品によっては暗くて不気味な空想世界や生き物を描いているので、本人も随分変わった人なのかなと思っていましたが、残されている言葉を読んでみると、彼が非常に誠実な優れた人間性の持ち主であったことが分かります。ルドンには二人の師匠がいたのですが、その師匠たちが亡くなると、自分の作品に師匠の姿を描き込み、自分を育ててくれた彼等への尊敬と感謝を示しているのです。ミケランジェロやラファエロのように、作品の中に自分の姿を描き込むというのはよく聞きますが、亡くなった師匠の姿を描き込む画家というのに出会ったのはルドンが初めてです。亡き師の恩に報いようとするルドンの美しい心に大変感動しました。彼の師匠たちは、ルドンの作品の中で永遠に生き続け観る人を励ますのです。画家の弟子として素晴らしい供養であり、孝行だなと思います。

 お勧めです。
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