フィンランドの教育改革を主導したオッリペッカ・ヘイノネン元教育相を教育学者・佐藤学氏がインタビューした記録である。フィンランドは1990年代初め、失業率20%を越える不況に苦しんでいたが、この危機に際し、当時20歳代だったオッリペッカ・ヘイノネン氏が教育相となり、氏の主導のもと、フィンランドは教育に関わる公務員を増やし、教育に莫大な予算を投入、即ち国の未来を背負う教育に投資、現場の教師達とも意思疎通を図りながら改革をやり遂げたのである。結果的にフィンランドは、IT産業の成長で景気を回復、経済成長と教育改革の両方を成功させた。そのポジティブな姿勢と議会を信頼し、現場と国民と話し合いながら改革を進めたエピソードに、本当の成功の理由を見た気がした。一見の価値あり、である。