◆その一「幽霊寿限無」
落研の部室で居眠りをしていた新入部員の越智健一。
彼が目覚めた時、落語の
「寿限無」が聴こえてきた。
しかし、部室には彼しかいなかった上に、室内のスピーカーが壊れていたため、
同時刻に校内放送で流されていた
「寿限無」は聴こえなかったはずなのだが…。
「犯人」の施した仕掛けが、うまく機能しなかったことで
かえって不可解な状況が現出してしまった今回の事件。
先輩である落語の天才・岸に導かれながら、初心者として
「寿限無」を聴き込んでいた越智が僅かな違和感を頼りに
真相をつきとめる姿が描かれます。
◆その二「馬術部の醜聞」
その伝統と実績から大学内で圧倒的な
権力を持つ馬術部にスキャンダルが!!
未成年部員の喫煙が撮影された
ビデオが学校に送りつけられたのだ。
映像のなかに落語の音声が入っていたことから、
強制的に撮影者の捜索を求められる越智だったが…。
落語の内容をもとにした〈アリバイ崩し〉がテーマ。
最後には苦い真相が明らかにされます。
ともあれ、これからも大学公認団体であり続けるため、
他サークルとの駆け引きはまだまだ続きそうで、
越智の本当の受難は、これからのようですw
▼付記
著者によるエッセイ「落語ってミステリー!?」も収録されています。