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オチケン、ピンチ!! (ミステリーYA!)
 
 

オチケン、ピンチ!! (ミステリーYA!) [単行本]

大倉 崇裕
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)

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商品の説明

内容紹介

底抜けにお人よしで、落語に興味がないのにオチケン部員で、なぜか事件を引き寄せてしまう特異体質の持ち主・越智健一。そんな彼が活躍する『オチケン!』(PHP文芸文庫)につづく、落語・学園ミステリーの第2弾。
勢力拡大をもくろむサークル間の陰謀か? オチケン部長が退学の危機に陥る「三枚の始末書」、謎の失踪を遂げた新進落語家の行方を探るうち、厳しい芸の世界を垣間見る「粗忽者のアリバイ」の2編を収録する。風変わりな先輩二人に振り回され、必修科目にも出席できないまま。その上、学生部にも暴走族にも目をつけられた越智君の運命は……。
本書を読んで、落語の楽しみを発見するもよし、一癖も二癖もある登場人物たちの丁々発止を楽しむもよし。落語ファンも、落語をあまり知らない読者も抱腹絶倒まちがいなし。解説は、笑点メンバーでおなじみの林家たい平師匠。まるで『オチケン!』の世界そのままの落研時代の愉快な逸話を披露してくれている。 --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

大学入学早々に、廃部寸前の落研(落語研究会)に、無理やり入部させられた越智健一。そこで待ち受けていたのは、浮世離れした落語の天才・岸と、万事爽やかや武術の達人・中村という風変わりな先輩ふたり。部員が3人をきったら自動的に廃部、という規則をなんとか死守しているオチケンだが、勢力拡大を狙う他のサークルが、その部室を虎視眈々と狙っている。そんな中、岸がトラブルに巻き込まれ、退学の危機に陥ってしまう。しかし、もっと大きな陰謀のにおいをかぎつけ(てしまっ)た越智は、仕方なく調査をするうちに、不可解な事件が多数、キャンパス内で起きていることに気づく…。勝手気ままな先輩たちに振りまわされ、授業には出席しそこね、必須科目の単位を落とす危機に瀕し、学生部からは目をつけられる。さらなるピンチに襲われる、越智健一の運命やいかに!?大人気『オチケン!』につづく青春落語ミステリー、第2弾。

登録情報

  • 単行本: 311ページ
  • 出版社: 理論社 (2009/05)
  • ISBN-10: 4652086334
  • ISBN-13: 978-4652086339
  • 発売日: 2009/05
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.2 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 504,314位 (本のベストセラーを見る)
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By suihou トップ50レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
『オチケン』の続篇です。大学のマイナーな部の集まった黎明棟を舞台に、今回もゆったりとお話は2本。
 三回始末書を書いたら退学、部員が三人を切ったら部は廃部、という規則のなか、今回、部長の岸がガラスを割ったとの濡れ衣を着せられ、三回目の始末書になりかけます。別の部の二人も、それぞれ覚えのない器物損壊などの罪状で、退学瀬戸際に追い詰められます。いったいだれが彼らを陥れたのか? 落語の『三枚起請』を聞かされた主人公越智の頭にはっとひらめくものが……。
 あいかわらず、大学生活を講義ではなく部活動にかける若者たちの心意気が解決にもあらわれていて、後味はすがすがしい「日常の謎」です。

 もう一篇は『粗忽長屋』がテーマ。岸部長の師匠である花道屋春蔵のライバル、松の家一光師匠とその子息の緑葉をめぐる失踪ミステリで、アリバイ作りはちょっと平凡ですが、入院中の春蔵師匠のために奔走する岸や越智の、やや過激な行動もあいまって、みずみずしい青春物語に仕上がっています。
 語尾をふわんとのばしてしゃべる、頼りなさそうなのに、いったん落語を語りはじめると万華鏡のようにみなを引き込む岸、落語の魅力に徐々にめざめてゆく越智、そしてスマートに陰で暗躍する道場師範の中村、三人の個性がますますのびのびと発揮されています。

 今回もかっこいい馬術部主将、バードウォッチング部の執念を見せる福部、教授よりも恐ろしい学生部の職員、土屋など、人物描写がキラリと光ります。
 女っ気のない男子ばかりの黎明棟での日常が、学同院(学習院?)大学だからでしょうか、どこかおっとりと日だまりの心地よさを感じさせます。日常のミステリであると同時に、著者の自伝的作品でもあり、あちこちリアルな学生生活の描写がなんともいい味です。
 
 
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