日本を”オタクで女の子な国”という、今までにないフレームワークで解析したビジネス書です。面白いですよ。
欧米と対比させた日本のオタクな法則について、たくさんの具体的な製品を例にして説明しているのですぐに引き込まれました。大変勉強になるとともに、私が今まで日本についてなんとなく感じていたことを具現化するいい機会になりました。
著者は日本製品、文化の素敵さについて書かれていらっしゃいますが、私もこれが好きで好きでたまりません。我が家を訪れたことがあるアメリカ人の友人ですら、本書でも取り上げられているウオシュレットに感激し、アメリカでなんとか手に入れようと画策しましたし、実は彼はゴジラフリークで、アメリカ人が作ったゴジラ映画に関して(1作だけアメリカ製作ゴジラがあります)、「何故ああいうものにゴジラと名前をつけるのか感性がわからない」と憤慨しておりました。
ウオシュレットやゴジラ(少し違うか?)のようにアメリカで”Japnese cool”と呼ばれるものがいろいろありますが、何故、それらがcoolなのか?何故日本はcoolなものを生み出せるのか?「日本人の感性が優れているから」というのを理由にされると「日本人の感性は何によって育まれたか?」という質問をしたくなります。
この問いに著者は論理的に答えてくれました。
日本人の感性(女の子っぽさ)は右脳左脳の働きが関係しているというお話はなるほどど思いました。
脳神経細胞の動き方が違うのなら、やっぱり、日本人の感性(女の子っぽさ)はユニークな他の人種には真似できないものですね。
「日本の技術はオーバースペックぎみになっており、日本でしか通用しない絶滅危惧種になっている。
日本はガラパゴス島のようだ」という評価に対する著者の反論、著者に100%agreeです。
ガラパゴスにいる人たちが幸せになる技術、文化をせっせと磨き、その中からあふれ
出ていくものが海の向こうも幸せにしていくのです。私達のユニバーサルなサブカルチャーや技術は
絶滅危惧種ではなくレアメタルのようなものです。
それが”Japanese cool”としてすでに世界に認められていると思いました。
最後に、「イラクの自衛隊の車にはキャプテン翼が貼ってあり、すでにイラク名も持つキャプテン翼が攻撃から守ってくれている」という麻生さんのお話が紹介されていました。すでに全世界で共有化されているJapanese coolが今後世界を変える可能性、自然に世界に誇れる日本の感性を身につけているはずの若者たち、オタクたちの可能性についてもっと日本人は自信をもっていいのだと感じました。