"名脇役”イアーゴウに言わせれば、オセロウは「信じっぽい阿保」ということになるらしい。この古典のテーマはこの阿保な男の嫉妬心だ。いつの世も美しすぎる妻を娶った幸福すぎる男はいろいろと気苦労が絶えない。
訳者に言わせれば脇役かも知れないが、このイアーゴウなる人物。極めて個性的なキャラクターで、ゲーテ描くメフィストフェレスのキャラとか、その後の西洋文学に重要な影響を及ぼしたらしい。
デズデモウナ、エミーリア、といった綺麗どころもお亡くなりになってしまうという悲劇、阿保な男の嫉妬心が引き起こした誰もいなくなってしまうという悲劇・・・・・やれやれ
さすが古典の名作ということから、いろいろな出版社から様々な翻訳があるが、この岩波文庫版は、とても読みやすくて、堅苦しくない翻訳で、まるで掛け合い漫才のようなやり取りが楽しめる。