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オスマン帝国500年の平和 (興亡の世界史)
 
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オスマン帝国500年の平和 (興亡の世界史) [単行本]

林 佳世子
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,415 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

多宗教と他民族を共存させた帝国の内実とは イスラムの旗を掲げながらも多宗教と他民族を束ね、500年にも及ぶ長期の平和と安定を可能にしたオスマン帝国独自の中央集権体制とは、どんなものだったのか?

内容(「BOOK」データベースより)

バルカン、アナトリア、アラブ世界を席巻した大帝国は、多文化、多宗教を柔軟に包み込むメカニズムを生みだした。強力なスルタンのもとで、広大な地域を征服した成功のあとに続いた、大宰相を中心に官人たちが支配する長い時代。多民族の帝国が、民族の時代の到来により分裂するまでを描く。

登録情報

  • 単行本: 406ページ
  • 出版社: 講談社 (2008/10/25)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062807106
  • ISBN-13: 978-4062807104
  • 発売日: 2008/10/25
  • 商品の寸法: 19 x 13 x 3.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
オスマン帝国の前近代史を描く。オスマン帝国はアナトリア辺境の
武装集団から始まり、その領土を拡大していき大帝国となる。
国内ではイスラム教徒・非イスラム教徒からなる多様な人々を、民族
に関係ないイスラム教徒のエリートが支配する多言語,多宗教の社会を
成立させていた。
しかし、18世紀以降内外の要因によって帝国のシステムは動揺し、多
言語,多宗教ではなく「トルコ人の国」となっていくまでの歴史を描く。

この本はオスマン帝国通史だが、政治・制度だけではなく、都市や女性
など帝国の社会も詳しく描かれている。同時代人の詩も多く載せられている。
詩はスルタンを非難するものや、正統的スンナ派イスラムとは異なる
心象を示すもの、就職のためのものなど様々。これらの詩からオスマン
社会の様々な面を読み取っている。

先行するオスマン帝国通史としては オスマン帝国 オスマン帝国の時代
成熟のイスラーム社会 などがあるが、この本もオスマン帝国を知るために
第一に読むべき本と言えるかもしれない。
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21 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ishilinguist トップ500レビュアー
形式:単行本
 進歩著しいオスマン帝国研究の現時点の成果を示したもの。「トルコ人だけの国ではない」とは今では高校の世界史教科書程度には記載されているが、本書はさらに「イスラム帝国でさえなかった」と主張する。
 その建国から、ティムール帝国による危機、奇跡的な再建、コンスタンティノープルの征服、三大陸にまたがる大帝国の成立という経緯がよく理解できる。西欧中心史観からの「偏見」はもちろん一つ一つときほぐされ、ムラト、スレイマン、ハイレッティンといった英雄から官人中心の国家へと筆は進む。女性史や異教徒の扱い、文化史もバッチリ収められている。
 きわめて斬新な事実や史観が示されているというわけではないが、現時点の研究成果が得られる。中東やクルド、バルカンの民族主義はみなオスマン帝国の「末裔」に関わるものである。現代のわれわれの問題に取り組むうえで必要な知識を提供してくれる。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By blackstar トップ1000レビュアー
形式:単行本
 「セルジュクが定住してオスマンになったんだろう」などという浅い理解だった私のような素人にもわかりやすく教えてくれるオスマン史である。本文だけでも356ページだが、500年の通史としてみると、簡潔にするため著者はかなり苦労したに違いない。

 最も得心したのは、子どもの頃に教科書的に(正確に憶えていないので「的」である)習った「オスマントルコ」という概念が、西欧から見た考え方であったということ。国民国家=国である20世紀にはスルタンの支配の下、多民族・多宗教の帝国という実態が無視された。また現在のトルコ共和国も過去の栄光を利用するため、あえて「オスマン=トルコ人の国」というイメージを強調していた。

 しかし実際は大方のトルコ人も被支配民であり、オスマン臣民はトルコ、アラブ系のみならずギリシャやマケドニア、ブルガリアなど民族的には非常な広範囲に及んでいた。そして、イスラム法を施行してはいたが、「イスラムの教義を広めるため」のいわゆる「イスラム帝国」というイメージもまた正確ではない。

 本書は最新のオスマン研究に基づき、なぜこのような大帝国を500年もの長い間維持することができたか、またその終焉でいかに弱体化していったかを解く。

 ここで推薦された映画や小説などのフィクションもみてみたくなった。「トルコ人の国」ではないとわかっても、不思議な魅力を持った地域であることには変わりがない。
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