こうした技術を修得する上で本から得られることは限られているのですが、この本は本にでき得る最大限のことをやってくれていると思います。あと20年早く出してもらいたかったです。
ふんだんに使われているカラーの写真と図解はわかりやすく、解説も要所を押さえて簡潔にまとめられています。ただ簡潔すぎてテクニックについての説明は多少大雑把だったり、まるっきり省略されている部分もあります。またカウンターストレインではAS2の位置や肢位などがジョーンズ博士の本と微妙に違っていたりと多少疑問に感じる箇所もあり、それについて説明する記述もありません。しかしあれもこれもと詰め込んで難解になってはこの本の良さが損われてしまうので、この方が潔いかもしれません。
この本はこれからオステオパシーを勉強しようという人が入門書として読むか、既にある程度勉強した人が復習や確認のためのハンドブックとして使うのに最も適しています。写真と図解が多い上に本の小口のところにナンバリングがしてあるので求めるページにアクセスするのが容易です。一万円を超えることもざらなこの手の本としては6,300円と値段もリーズナブル。とても重宝する一冊です。
追記:誤表記と思われる箇所について日本語版の版元である医道の日本社にメールで問い合わせたところ半年経った今に至るも返信がありません。よって星をひとつ減らして四つとさせていただきました。