生真面目で理屈屋の益子徳一さん(72歳独身)が主人公。取るに足りない思考を繰り返す日々、ほとんど変わり映えしない慎ましい毎日、波瀾万丈とは程遠い平坦な日常。それにも関わらず4日・5日目くらいになると、自然と涙が流れるではありませんか。自分でもどの一節で、どんな内容に涙腺が刺激されたのか、まったく分かりませんが、6日目ではこめかみが痛くなる程涙腺を刺激され、最後の7日目ともなると嗚咽をあげて号泣。と、ここまで書いたところで、ふと他の方はどうなんだろうと思い、ブログ検索をし感想を読んだところ、びっくりするくらい誰も泣いていませんでした!皆様とても冷静でいらっしゃいました!という訳で星5つは「おすすめ度」ではなく「個人的嗜好度」です。京極作品を読んだことが無いという方には、百鬼夜行シリーズや巷説百物語から読むことをオススメします。