著者の千田善さんの顔を見たことがないサッカーファンはいないと思うけれど、この人がどんな人か知ってる人は少ないのでは? 私自身はぜんぜん知りませんでした。
この本によれば千田氏は中高とサッカーに打ち込み、青年時代に10年間ユーゴスラビアで生活し、毎週のサッカー観戦を楽しみにしていたそうです。当時のユーゴスラビアはまさにサッカー黄金期で当時の氏のアイドルは現役時代のピクシーと、ジェレズニチャルを率いていたオシム監督だったとのこと。
オシムがジェフ千葉の監督をしていた時、テレビ局の通訳として同行する機会を得た氏は、私物のジェレズニチャルのユニフォームを持参しサインを貰ったそうです。
この人以上にオシムのバックボーンを知っている日本人はいないのではないでしょうか? 運命としか言えないような結びつきでオシムの通訳に就任してから、リハビリを乗り越え離日するまでの1,000日間について綴られています。
あとがきに書かれた「オシムさんの人柄やスタイルを忘れられない人へのメッセージを込めてある」という言葉がこの本のすべてを現しています。
ちょっと値段が高いし、表紙も野暮ったいんで、購入を躊躇されている人もいるかと思いますが、オシムを好きなサッカーファンにとって、この本には値段以上の価値があります。
おすすめします。