上巻のプロローグをすっかり忘れ、「ハッピーエンドや」と喜ばされたのもつかの間。
エピローグを読んで「なんでー!?」と叫びそうになりました。
私としては、ジラルダの最後の心境を思わずにはいられません。
飛躍かも知れませんが、お釈迦様が6年間にわたる苦行の末に見い出したものは、放逸でも苦行でもない中道であり、ついに悟りを開かれました。
ジラルダも、カタリ派の身を削るような苦行の末に、「自分の安心はここやない。こっちにあったんや!」と心の底から思い、出した結論は、もはや他者の思いの及ぶものではありませんでした。
なんて言うか、もう何も恐いものがなくなったんでしょうね。
エドモンにしてみれば、「またジラルダに置いて行かれてもうた!なんでや!」だったでしょうけれど。
晩年モンセギュールを再訪し、エドモンは自分なりの答えを見い出しましたが、それが正解であったかどうかは分かるべくもありません。
知っているのはジラルダだけですもんね。
エドモンは自分の答えを見い出したわけですから。
「エドモンにはなんで及ばないんやろ」と思い続けたジラルダでしたが、最後だけはそうではなかったのかも知れません。