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オクシタニア (上) (オクシタニア) (集英社文庫)
 
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オクシタニア (上) (オクシタニア) (集英社文庫) [文庫]

佐藤 賢一
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

13世紀南フランスに描く本格西洋歴史小説。
宗教とは、生きるためのものか、死ぬためのものか。豊穣の地オクシタニアに繁栄を築いた異端カタリ派は、北部騎士とフランス王軍勢をいかに迎え撃つのか。その興亡のドラマを描く、魂の物語!

内容(「BOOK」データベースより)

十三世紀フランス南部、オクシタニアと呼ばれた豊饒の大地に栄えた異端カタリ派。ローマ教皇はその撲滅のために「アルビジョワ十字軍」を派遣する。戦乱が迫るオクシタニアの都トゥールーズの民兵隊長エドモンは最愛の妻ジラルダがカタリ派に入信したことを知り、不安にかられるのだが…。正統か異端か。神をめぐる壮大な戦いに巻き込まれていく男と女の運命を描く西洋歴史小説の傑作。

登録情報

  • 文庫: 480ページ
  • 出版社: 集英社 (2006/8/18)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087460657
  • ISBN-13: 978-4087460650
  • 発売日: 2006/8/18
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 80,506位 (本のベストセラーを見る)
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By yuishi トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
13世紀南フランス、ピレネー山脈を望む肥沃なオクシタニア地方を舞台に、キリスト教の一派だが、異端とされ弾圧されたカタリ派を巡る数十年に渡る戦乱の時代を描いた。

中世ヨーロッパを舞台に信仰に絡めとられた人々を描く著者得意のテーマ。今回は特に、オクシタニアの人々が話す方言を関西弁調で描く実験(好みはわかれるだろうが独特の雰囲気を出している)が試みられる。

物語は異端の信者たちが最後に籠城した急峻な山城の跡地を訪れようとする老僧の回想から始まる・・。

政治的な思惑から異端討伐十字軍の指揮を執らされる臆病な小領主シモン。対するのは異端としてローマ法王庁から破門された伯爵ラモン・・。異端側、正統側と、章ごとに中心に描く人物を変えつつ物語は進む・・・。

後半の中心になるのは、商人階層のエドモンと、彼の元を離れ信仰に身を投じる若妻ジラルダのストーリーだ。

かなりの分量のストーリーだが、20数年分の物語になるため展開は頻繁にスキップする。個々の場面では著者得意の猥雑で生き生きといた人物群像が描かれるが、場面が変わる毎に舞台は回転し、登場人物は変わることが、感情移入を妨げる・・。

後半の中心になっていく、妻を追いつづけるエドモンと、ジラルダとの純愛ともいうべきストーリーが魅力的なだけに前半部の混乱(あえて言う)が残念・・・。

ともあれアルビジョワニ十字軍という日本ではなじみの薄い歴史事件を背景に生き生きとした人間ドラマを描いた著者の力量は感心する。

この重厚、圧倒的な物語のラスト、朽ち果てた山城で老僧があるものを見つけるというシーンに、すべてを突き抜けた先にある大感動を覚えた・・。
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By 久保田夏彦 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
フランス南部のオクシタニアにて、13世紀の宗教をめぐる熾烈な戦いを書いた小説。キリスト経VS異端の宗教(とは言え基本はキリスト経)という図式の中で十字軍が結成され、オクシタニアを攻める。

上巻は、主に3名の男とその家族に焦点をあてて、物語が進む。最初は登場人物の名前が混乱すると思うが、読み進むうちにとまらなくなる。いつもの佐藤小説。特に家族との愛や葛藤、各自のスタンスが丁寧に描かれていて、戦争物というより、家族・人物物といったほうが正解かもしれない。

つまりは、争うのも、守るのも、宗教を信じるのもすべては人間の営みということなんだが。

オクシタニアの南部人のなまりを表現するのに関西弁が使われていて、すごくよく感じがでてる気がした。英語の翻訳物では、こういった細かい技はできない。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
複雑 2008/8/19
形式:文庫
確かに面白いとは思う。「大感動!大傑作!」と絶賛する人がいるであろうことも容易に想像できる。
でも私にとってはそこまでの作品ではなかった。
時代背景は大変興味深いし作品全体の雰囲気も嫌いではないが、
「もう一声」という感じ。。。
多分、ジラルダという女性に深く共感できなかったのが大きな理由のひとつだと思う。
中盤以降からは特に、彼女の心理描写の場面の度に微妙にイライラしてしまった。
どうも説得力に欠けた。信仰、自分自身との葛藤等々という意味では、
当然彼女の思いは理解できるものだが、その描写に使われる言葉があまりに安易、単純で、
安っぽく感じてしまった。
登場人物に共感などできなくとも、そんなの関係なくのめりこめる面白い小説は当然存在するので、
この小説については、私にとってはそこまでイイと思えなかったということだろう。
全体的な小説のできばえとしては勿論素晴らしい部類に属するとは思うのだが。
表現の仕方だな。関西弁は、いいアイデアとも思うが、やっぱり何かが違うというか、
全体的に品がなくなるような気がしてしまった。
人に薦められ、ものすっごく期待して読んだだけに残念。。。(買っちゃったし)

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