1970年代からオカルトというものが形を様々に変えて、主にテレビから社会に大きな影響を与えてきたということが良く分かる。さすがにスプーン曲げのような‘超能力’はマジシャンに席を譲ったようだ。スプーン曲げの少年のトリックを暴いたのは「週刊朝日」だったが(P.270)、このことはこの間の納豆のダイエット効果のテレビ局の偽造問題を思い出させる。何故ライブドアの元社長に、逮捕されるということを有名な女性占い師は喝破してあげなかったのか。自分の占い師としての‘株’は上がったのに。とにかくテレビ局は当たったことだけをオーバーに喧伝するから外れたことが無いように映る。そもそもオカルトというものは科学的合理主義に包摂できない思想として生き残ってきているはずなのだが、だんだんと‘対抗文化’という意味合いが薄れてただの拝金主義になりつつある。‘オカルト’は巧妙に意味合いも変えて今もって次なる機会を窺っている。