学校からはまっすぐ帰宅部。帰宅後はわずかな時間を惜しんでテレビゲームの世界に没頭。親に話し掛けられても上の空。心ここにあらず、のまんま、空想世界をさまよっているユウスケ君。これがこの物語の主人公。でも実は、こういうユウスケ君が、最近は日本中いたるところにいる。夏丸さんは、そのユウスケ君(たち)に、声をからして、呼びかけています。外に出ておいでよぉー。外には面白いものがいっぱいだぞぉー。
不思議な月夜の晩、ユウスケ君はトモという少年に出会い、イワナをつり、カジカをつくうちに、テレビゲームの世界とは違う、川遊びの楽しみに目覚めていくのです。水や風、生き物たちの声や感触、そして、友達との真のふれあい。やっぱり、子供たちにはこんな風に育っていってほしい。そして、こんな育ちかたをした子供たちは、きっとものすごくバランス感覚にあふれた大人になるんじゃないかなぁ。夏の川風を感じながら、なんだかすごく、明るい気持ちになります。
そして、もっと、もっと、子供たちを外に連れ出そう。なんか、私まで、張り切ってしまいます。夏丸さんは、そんなふうに、親の背中も、そっと押してくれます。